触覚のメカニズムと提示、伝送技術の実装動向

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本セミナーでは、触覚の再生、フィードバック、触覚提示技術と応用事例について解説いたします。

日時

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プログラム

第1部 触感インタフェースの研究動向と触感の記録、再生技術の展望

(2023年10月18日 10:30〜12:00)

 映像や音声により情報を伝える視聴覚メディアを超える次世代のメディアとして身体性メディアが着目されています。身体性メディアでは、視聴覚と同様に人の触感を記録し再生するインタフェース技術が求められます。  本講座では、まず、触感インタフェースを設計・構築するうえで抑えるべき基礎的な触感の性質を概説します。そして、触感インタフェースの応用分野について述べ、触感の記録・提示技術の研究事例や展望を紹介します。最後にアプリケーションとして触感伝送や触感共有の取り組みを紹介します。  本講座を聴講することで、触感インタフェースの実例も参考にしながら、その構成要素や設計指針、応用分野を包括的に知ることができます。

  1. 自己紹介
  2. 触感とは – 生理学的な分類とその特性 -
  3. 触感インタフェースの応用分野と価値の分析
  4. 触感の記録技術の研究事例と展望
  5. 触感の提示技術の研究事例と展望
  6. 触感の伝送・共有の実例紹介
  7. まとめ

第2部 触覚フィードバック機能を搭載したグローブ型VRコントローラの開発動向

(2023年10月18日 13:00〜14:30)

 VRゴーグル等、XR (VR,AR,MR) 関連デバイスの普及により、視覚効果以外の手段 (触覚・力覚・味覚・嗅覚等) で没入体験を向上させる為の技術開発が盛んになってきています。  本講座では、その中でも特に触覚フィードバック技術に焦点をあて、その方式や実現の為の研究事例、実際の製品事例についても紹介します。実際に触覚フィードバックグローブの研究開発、製造、販売まで行っている知見を活かし、社会実装にあたっての具体的な障壁や解決のポイントについても説明します。  本講演を聴講することで、具体的な実現技術から、その応用事例、実際の活用までの流れについて一貫してインプットできます。

  1. 自己紹介
  2. 触覚フィードバックとは
  3. 触覚フィードバックの方式と先行研究
    1. 方式1:振動を用いたものについて
    2. 方式2:エラストマを用いたものについて
    3. 方式3:ピエゾ素子を用いたもについて
    4. 方式4:形状記憶合金を用いたものについて
    5. 方式5:その他方式総括
  4. 現状の方式の技術的課題についての整理
  5. 触覚フィードバック機能を搭載した、実際の製品の例
  6. 触覚フィードバックグローブの市場環境について
  7. 触覚フィードバックグローブのユースケースについて
  8. まとめ

第3部 空間共有ロボティクス:遠隔地にいる人や仮想空間のキャラクタとの空間共有感を高める技術開発

(2023年10月18日 14:40〜16:10)

 移動に伴う時間的・経済的コストの削減のため、音声・ビデオ通話をはじめとするテレプレゼンスシステムが容易に利用可能になり、仕事や日常生活に活用され始めました。  その一方で、ビデオ通話では再現できていない「会って話せることの価値」が存在することも皆様の共通認識かと思われます。  テレプレゼンスの基本的なアプローチは、高品質の音声や高解像度の等身大映像を使用したビデオ通話によって臨場感を高めることです。しかしながら、4Kを超える高解像度の映像でのビデオ通話が可能になっても、人間の目ではその違いが次第に分かりにくくなっていくため、そのアプローチは既に限界が来ていると言えます。そこで、我々はビデオ通話にロボット技術を組み合わせるアプローチで研究を行ってきました。  本講座では、相手と触れ合うためのデバイスとして開発した、人肌の柔軟性、体温、指の動きを再現するロボットハンド等、ビデオ通話をより対面に近づけるための空間共有ロボティクスについて紹介します。

  1. 自己紹介
  2. 空間共有感とは
  3. 空間共有感を高める従来のアプローチ,先行研究
  4. 物理的実体 (ロボット) による空間共有感の強化
  5. ビデオ通話+触覚提示による空間共有感の強化
  6. 鏡型ビデオ通話+触覚提示による空間共有感の強化
  7. 携帯端末でのビデオ通話+触覚提示による空間共有感の強化
  8. 人と触れ合うロボットハンドのための動き・触感のリアリティ向上技術
  9. 空間共有ロボティクスのその他の開発事例
  10. まとめ

受講料

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