医薬品医療機器法 (薬機法) が施行され、滅菌バリデーション基準が改訂されるなど滅菌関連の規制が年々厳しくなっており、薬事規制を遵守し、規格基準を正しく解釈してシステムを構築、運用することが求められています。
本セミナーは、医療機器のEO滅菌を導入する場合の問題点及び法規制、また、工程設計、滅菌バリデーション、日常管理の事例を紹介し実施する上の問題点と注意事項を解説します。さらに、関連試験としてEO残留物測定について、小児使用を含めた許容基準設定の考え方や正しく測定するための抽出法、試験法バリデーション、残留物を低減する方法について説明します。また、滅菌を外部の滅菌業者に委託する委託滅菌についての注意事項、及び滅菌関連のQMS適合性調査事例を紹介し対応方法について考えていきたいと思います。
- EO滅菌
- はじめに (滅菌関連の定義について)
- 製品の無菌性保証とは? (バリデーションの必要性)
- バイオバーデンと無菌性保証
- 法規制
- 滅菌法の選定における問題点と対策
- 各滅菌法の特徴比較
- 滅菌法の選定に係る法規制
- 滅菌委託受託の場合の注意点
- 滅菌規格の設定根拠と設定時の問題点
- 滅菌バリデーション概念と基礎知識
- 滅菌作用、滅菌設備と滅菌条件設定、滅菌原理と製品設計、工程開発
- 製品ファミリー、処理カテゴリーの考え方と製品定義
- 滅菌バリデーション
- 日常管理とプロセスの有効性
- 圧力による湿度測定
- パラメトリックリリース
- リクオリフィケーション頻度
- 検証の考え方
- 製品SALの保証
- 滅菌における問題点
- 変更管理と再検証の必要性
- PCDの利用と管理方法 (ISO11135:2014)
- 定期監査、再バリデーション不適合時の無菌性保証の考え方
- 包装の滅菌への影響
- 加水分解材料のガスバリア包装
- 包装のバイオバーデン
- 滅菌工程の改善
- 滅菌工程の同等性
- 複数台の滅菌器
- 複数台プレコン
- 複数台エアレーション
- 残留EOG測定 (ISO10993-7:2008 Amd1:2019 , JIST0993-7)
- EOの医用材料への作用
- 医療機器のカテゴリー分類 (患者の接触時間)
- EO残留物許容限度と許容限度値の根拠 (毒性データ)
- EO/ECH残留物測定事例紹介 (GC法)
- サンプリングと測定頻度、空試験
- 抽出条件
- 測定法事例紹介
- 残留量計算 (未検出の考え方)
- 試験法バリデーション
- EO残留減衰曲線による製品出荷
- EOの残留性と除去/低減対策
- 残留に影響する要因、残留EO除去方法、残留物低減対策
- 委託先監査、QMS査察対応のポイント (PMDA、第三者認証機関)
- 滅菌のアウトソースを行う上での一般事項
- アウトソース管理の法的要求事項、確認事項
- 滅菌工程監査チェックリスト (添付資料)
- 監査における指摘事例と対応方法、是正方法のポイント
- 滅菌バリデーション計画書、報告書事例紹介
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