第1部 カーボンニュートラル達成のための合成燃料の概要、概況、その課題について
(2023年10月4日 10:00〜11:40)
1997年の京都議定書 (COP3) から本格化した温室効果ガス削減の国際的な取り組みは、多数の国が参加した2015年のパリ協定 (COP21) で、主要国の政府が地球温暖化抑制目標実現に向けた約束を行い、ロードマップを提示した。そのタイミングで、「ディーゼルゲート」が起き、一気に電動化、さらには内燃機関の禁止の動きが強まっていた。2023年2月14日には欧州議会は、2035年からEU域内でのガソリン車、ディーゼル車、ハイブリッド車の新規登録を禁止すると決めた。ところが、2023年10月4日、欧州委員会とドイツ政府は2035年以降のエンジン車の新車販売を「条件付き」で認めることで合意した。これまで、EVだけの感で語られていた次世代自動車だったものが、一気に「合成燃料」に注目が集まっている。「合成燃料」の評価、展望はまだ定まっていないが、目指すべきは (特定の手段、技術に制限するのではなく) 「温暖化防止」であり、「合成燃料」の現状そして今後の可能性に注目したい。
本セミナーでは、合成燃料について、その製造プロセスや現状、展望について解説する。
- 1997年内燃機関禁止と合成燃料許容の動き
- 温室効果ガス削減の国際的な取り組み
- 地球温暖化と国際的な取り組み
- 自動車の温暖化に係わる規制と対応策
- EUでの規制
- 自動車の取り組み
- モード走行と温暖化ガスの排出
- 軽量化とその効果
- 電動化の動きとLCA評価
- 各国の動向
- 内燃機関の問題と燃料
- 内燃機関自動車の概要、特性
- 火花点火エンジンの特性とガソリン
- 圧縮点火エンジンの特性と軽油
- ガスタービンエンジンの特性とジェット燃料
- 代替燃料機関
- 次世代自動車の動向
- パワートレインによる分類
- 最近の電動システム、市場展開
- 水素燃料と燃料電池
- 合成燃料とその展望
- 石油系燃料の製造プロセス
- 合成燃料の製造プロセスと特徴
- 経産省のCO2等を用いた燃料製造技術開発
(うち、12pagesは経産省レポートの紹介。)
- 航空機用SAF燃料
- 国内の石油製品需要について
- 既にレースに用いられているe Fuel
- 合成燃料に求められる特性
- まとめ
第2部 合成液体燃料の製造や合成に関する 「触媒技術」 の動きと可能性
(2023年10月4日 12:30〜13:30)
- 日本における「合成液体燃料」の経緯
- 「合成液体燃料」における触媒の種類と役割
- 合成液体燃料の合成や製造に用いられる触媒
- 自動車用排ガス用触媒の合成液体燃料への対応
- 触媒還元炉、触媒製造装置とその関係資材
- グリーン合成ガスの製造
- ドライリフォーミング
- CO2の還元
- グリーン液体燃料
- FT合成
- TIGASプロセス
- 欧州のe-fuelプロジェクト、Haru Oni プロジェクト他
- 今後の展望と課題
第3部 メタネーションの今後の展望、課題、 (合成燃料開発への) 可能性について
(2023年10月4日 13:40〜14:40)
- はじめに
- メタネーションに関するプロジェクトについて〜商用化にらんだ試み〜
- 試験プラントとそのスケールアップに向けて
- e-methane、CO2排出が少ない『プレミアムメタン』の可能性
- e-methaneに係る国内外の制度設計動向
- 今後の課題及び展望
第4部 「e-methane」の合成、製造の技術と効率化、今後の展望、国内外動向
(2023年10月4日 14:50〜15:50)
- メタネーション技術開発の経緯
- 再エネ水素〜グリーン水素 水電解開発の歴史
- 第6次エネルギー基本計画に向けたメタネーション技術の政策動向
- メタネーション技術の普及・拡大
〜「e-methane」の考え方を含め〜
第5部 ナノセラミック分離膜を活用したe-fuel合成プロセスと その事業化開発
(2023年10月4日 16:00〜17:00)
本講座では、まず現行のe-fuel合成プロセスを概説し、今後コストダウンに向けた新技術として、ナノセラミック分離膜を活用したe-fuel合成プロセスの開発動向について解説する。
- e-fuel合成プロセス
- コスト構造
- FT合成経由
- メタノール合成経由
- ナノセラミック分離膜を活用したe-fuel合成プロセスの高効率化
- ナノセラミック分離膜
- FT合成へのナノセラミック分離膜適用
- メタノール合成へのナノセラミック分離膜適用
- 事例紹介
- 海外動向
- 国内動向
複数名同時受講割引について
- 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 55,000円(税別) / 60,500円(税込) で受講いただけます。
- 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
- 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 121,000円(税込)
- 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 181,500円(税込)
- 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
- 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
- 他の割引は併用できません。
アカデミック割引
- 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)
日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。
- 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
- 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
- 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
- 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
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