LTCC (低温同時焼成セラミック) 基板の設計、材料開発とパッケージング技術

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第1部 LTCC基板の技術動向、要求特性と今後の応用展望

(2023年9月27日 10:30〜12:00)

 LTCC技術を幅広く紹介することを主目的として、2005年 “LTCCの開発技術” を出版した (監修:山本孝、CNC出版) 。その後十数年経過し、第5世代の通信技術5G/beyond5Gが花開いている。使われる周波数はSub6と呼ばれる3.7GHzと4.5GHzと28.8GHz 所謂 ”ミリ波” である。  LTCC技術は1980年代のコンピュータ用高密度配線基板の開発に始まり、2000年代の自動車用”LTCC – ECU”の開発で花開いた。同時期に、”高周波用LTCC”技術の進歩と応用展開も 積極的に進められた。 近年の携帯電話 (スマホ) 、近距離無線通信、情報通信機器の需要は 加速度的に増大し、高周波“ミリ波”の利用が増えている。  5Gの現状、”LTCC – ECU”の開発、ミリ波に注目した高周波モジュール用LTCCの重要要素等を解説する。

  1. 5Gの話題
    1. 5G, beyond5Gとは
    2. mm波通信運用周波数帯域
    3. mm波空間伝搬ロス、mm波通信モジュールの伝搬ロス
    4. 弾性波フィルターの問題点とmm波フィルターへの展開
  2. LTCCの歴史 (コンピュータ用高密度配線基板、自動車用LTCC – ECU〜高周波デバイスへ)
    1. LTCC用ガラスセラミックス
    2. LTCC用導電ペースト
    3. 無収縮プロセス
    4. 回路と電磁界シュミレータの連携
    5. LTCC基板製造設計、配線・Via、寸法精度
    6. 内装素子、インダクター、キャパシタ、抵抗
  3. ミリ波高周波フィルターへ
    1. 高周波用LTCCに求められる材料特性、結晶化ガラス材料
    2. 誘電率とその温度特性、フィルターのQ (1/損失、伝搬ロス)
    3. SIW (誘電体基板集積導波管) によるmm波フィルターの設計
  4. その他

第2部 5G通信向け低誘電正接LTCC材料の開発

(2023年9月27日 13:00〜14:30)

 電子部品に使用されるガラスについて、日本電気硝子 株式会社 にて商品化されてきた製品から紹介する。特に今後の通信規格である、5Gに有望視されている低誘電正接LTCC材料について、ガラスタイプを非晶質系、結晶質系に分けて解説し、材料構成と誘電特性の関係を明らかにしていく。

  1. 日本電気硝子 株式会社 の電子部品関連製品
    1. 粉末ガラス製品
    2. 粉末以外の電子部品製品
  2. LTCC材料について
    1. LTCC材料の種類と特長
    2. LTCC製造プロセス
    3. LTCC材料の市場ニーズ
  3. 低誘電正接LTCC材料
    1. 5G通信の概略と材料特性
    2. 誘電率、誘電正接とはなにか
    3. 非晶質系低誘電正接材料
    4. 結晶質系低誘電正接材料
  4. 今後の展望

第3部 LTCC基板を用いたミリ波通信モジュールとパッケージング技術

(2023年9月27日 14:45〜16:15)

 5Gミリ波通信用モジュールの開発において、ミリ波帯では配線やアンテナの損失が非常に大きくなるため、損失の低い基板材料、配線の短いパッケージング技術の2点が重要となる。本講演では低損失基板としてLTCCを例に挙げ、コスト、量産性を加味して技術紹介を行う。

  1. はじめに
  2. 5Gミリ波通信モジュールの技術
  3. パッケージング技術
    1. パッケージング構造
    2. 放熱構造
  4. アンテナ設計技術
    1. 広カバレッジ設計
    2. 広帯域技術
  5. LTCC基板の特徴
    1. 他基板材料との比較
    2. 導体表面粗さ
  6. 基板評価結果
  7. 6Gに向けた取り組み
  8. まとめ

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