車載機器を取り巻く状況は日々大きく変化し、変化を求められています。地球環境汚染への配慮より、燃費向上と脱ガソリンが一気に開発と生産の主流になりました。ガソリンから電池へ、駆動方式はガソリンエンジンからモータ駆動へと移行が進み「ハイブリット・電気自動車」の普及がより一層進むと思われます。
車載部品も車の駆動部が大きく電気部品にシフトする過程にて、新しく生まれる製品・部品の使用される環境での信頼性評価が重要になってきています。
開発途上国への新たな製品の展開も含めて、電子・電気機器単独の耐環境性を把握していても、実際の使用状態に於ける環境ストレス因子の組合せは多種多様に亘ります。
この講演では、複数 (振動・温度・湿度) 環境因子の組合せによる「複合環境試験」について、基礎から信頼性の評価方法について取り上げます。
- 複合環境試験
- 各種環境試験
- 温度・湿度
- 振動
- 環境条件による現象と影響
- 複合環境試験の必要性と狙いと効果
- 振動試験
- 振動試験
- 振動試験の試験方法
- 正弦波による試験方法と試験試料の応答
- ランダム信号による試験方法と試験試料の応答
- 正弦波とランダム信号による試験の比較
- 複合環境信頼性 (CERT)
- 複合環境信頼性試験の進め方
- 振動・温度・湿度の組合せによる評価方法
- 複合ストレスによる試験効果の考え方
- 故障と試験条件
- 市場への担保として
- 車載機器の評価試験手順
- 複合環境試験にて計測する試料の振動特性
- プリント基板の振動特性と温度による変化
- 車載機器開発品の評価試験手順
- 車載機器の複合環境試験の事例
- これからの複合環境試験
- 車載機器のISO試験規格の内容説明と応用
- 高度な複合環境試験装置
- 重要な車載機器の開発への試験方法の考え方
- まとめ・質疑応答