機能性粒子の分散安定化と分散液の塗布・乾燥における課題と解決策

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本セミナーでは、分散安定化のメカニズムと湿潤分散剤選定の考え方について解説いたします。
また、カーボン系粒子や非酸化物系粒子・酸化物系粒子などの分散事例を通じて理解を深めます。
加えて、分散液の塗布時に発生しがちな問題・不具合 (濡れ不良・ハジキ・泡・沈降・タレ等) について、原因と対策についても紹介いたします。

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プログラム

粒子を用いた分散液を分散安定化させることは、塗料・インキなどコーティング分野では必須技術である。粒子の濡れ・解砕・安定化、貯蔵での沈降防止には、湿潤分散剤の適用が有効である。その際、粒子の表面特性に応じ、また水系や非水系など系の極性や配合により、最適な添加剤は異なる。  本セミナーでは、分散安定化のメカニズムと湿潤分散剤選定の考え方をしめす。また今日話題となるカーボン系粒子や非酸化物系粒子・酸化物系粒子などの分散事例を通じて理解を深める。加えて、分散液の塗布時に発生しがちな問題・不具合 (濡れ不良・ハジキ・泡・沈降・タレ等) について、原因と対策についても紹介する。最後にSDGs達成・循環経済を見据えたバイオベースの添加剤開発についても触れる。

  1. 粒子の分散プロセスを見通した時の着目ポイントは?
    • 濡れ・吸着の重要性
    • どのように安定化を図るのか、そのメカニズム
    • 粒子の凝集状態と脱凝集の状態と特性
    • 静電気的反発と立体障害による安定化
      1. 分散安定化に有効な湿潤分散剤はどのような構造か?
        • 粒子表面に対応した顔料吸着基
        • マトリクスを形成する系との相溶性鎖
      2. 分散液配合のチェックポイントは?
        • 粒子の特性を知る (酸性・塩基性、形状、比表面積など)
        • マトリクスの極性とその変化に対応する相溶性 (水系・非水系、極性の変化など)
        • 液と塗膜の評価方法
        • 性質の異なる複数の粒子の場合は共凝集に注意
      3. 分散安定化の実際
        • 有機顔料の分散事例:インクジェットでの粘度低減・濾過性の向上
        • カーボン系粒子の例:導電助剤、CNTなどリチウムイオン電池での実験
        • 金属酸化物の例:シリカ、二酸化チタン
        • 非酸化物系粒子の例:窒化ホウ素、窒化アルミなど放熱材料での実験
        • 熱可塑性樹脂でのフィラーの分散
  2. 塗布と乾燥における課題はなにか?
    • 基材へ濡れと表面張力の基礎:表面調整剤
    • 水系では特に泡に注意し膜欠陥を防止する:消泡剤
    • 沈降防止とパターン保持とレオロジーの基礎:レオロジーコントロール剤
    • 乾燥膜の平滑性の向上:表面調整剤
  3. 最近の添加剤の開発方向とSDGsの実現
    • 再生産可能・生分解性などバイオベースの添加剤開発
    • より環境負荷の小さい添加剤への転換

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