国内外のEVバッテリー開発動向とナトリウムイオン電池登場による今後の展望

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先日、中国でナトリウムイオン電池がEV (電気自動車) に採用されたという発表がありました。EV電池開発が激化する中、このナトリウムイオン電池がブレイクスルーとなりうるのか。
本セミナーでは、国内外のEV電池の開発動向から、ナトリウムイオン電池の特徴について学び、日本の取るべき戦略とEV電池開発の今後の行く末について考えます。

日時

開催予定

プログラム

第1部 国内外のEVバッテリー開発動向と日本の取るべき戦略

(2023年8月23日 13:00〜14:30)

 グローバル競争が続く車載電池は正に経済安全保障にまで発展しており、産業界だけではなく国益としての国を挙げた政策が必要になっています。米国のインフレ抑制案とEU発の電池リサイクル規制案、各国の電動化規制や政策など、日本にとっては逆風の方が強くなっている状況が続いています。経済産業省主導の「蓄電池産業戦略推進会議」が2021年11月から現在に至るまで開催され、講師も有識者委員として多くの提案を行ってきました。結果として、日本も国を挙げて電池産業に投資することを判断しました。そして、次世代電池として期待されている全固体電池は、実用化までのロードマップが延びつつあり課題の大きさが浮き彫りになっています。  本セミナーでは、日韓中が鎬を削る電池産業の中で日本のとるべき戦略について解説します。

  1. 自動車電動化の法規動向と対応
    1. 米国ZEV法規発効からの電動化の流れ
    2. 各国の環境規制と電動化の加速
  2. 自動車各社の取り組みと電池戦略
    1. 国内自動車各社の動向
    2. 欧米韓自動車各社の動向
  3. LIB業界のビジネス動向と今後
    1. 各国の電池産業の現状と課題
    2. 電池業界における競争力比較
    3. 経済安全保障としての国別電池産業戦略
  4. LIB部材の変遷・市場動向
    1. 日系部材の急激なシェア低下の現状と背景
    2. 中国部材メーカーの躍進が及ぼすサプライチェーンの変遷
  5. LIBの安全性評価と受託試験・認証事業
    1. 車載用電池の事故・リコールの歴史
    2. 国連規則と認証事業
  6. 車載電池の再利用とリサイクル
    1. 再利用の事例と課題
    2. EUリサイクル規制案
    3. 元素リサイクルの必要性と課題
  7. 次世代革新電池の研究開発状況と課題
    1. 期待される次世代電池
    2. 全固体電池の現状と課題
  8. 日本の各業界における課題と対応策

第2部: ナトリウムイオン電池の特徴,現在の開発状況とこれからの方向性

(2023年8月23日 14:45〜16:30)

 ナトリウムイオン電池は、希少元素を用いない、あるいは希少元素の使用量を著しく減少させ、元素戦略上不安のない低コストかつ高容量・高出力を実現する革新的二次電池として位置づけられている。日本では2012年から始まった、元素戦略プロジェクト<研究拠点形成型>を皮切りにして、産学官で大規模な研究が行われ、ナトリウムイオン電池固有の課題も明らかになってきた。  本セミナーでは、これまでの開発を含む、ナトリウムイオン電池の特徴と、現在の開発状況、そしてこれからの開発の方向性について概要する。

  1. ナトリウムイオン電池に期待すること
  2. ナトリウムイオン電池の特徴
  3. ナトリウムイオン電池の固有の課題
  4. 現在の開発状況
  5. 今後の開発の方向性

受講料

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