本セミナーでは、位置決め機器の高速・高精度精化を実現するための機構設計・製作、アクチュエータの設計・製造、そしてセンサの開発について詳説いたします。
制御なくして、位置決め機器の高速・高精度精化は実現できない。さりとて制御が全てでもない。剛でない機構を用いたとき、高精度位置決めの実現は期待できない。アクチュエータが非力のとき、高速化は望むべくもない。また、速い指令に素直に応答するアクチュエータが必要である。さらには、位置決め可動体の位置を高精度にセンスできる計測系を備えることが高精度位置決めの前提である。 このように、高速・高精度位置決めにとって、位置決めの機構設計の良否、案内方式の選択、そしてアクチュエータおよびセンサの能力は支配的である。 一方、制御理論家は、「補償」という技術用語を使って仕事をする。つまり、「補って償う」ことである。位置決め対象が優れているとき「補い」は不要である。実効ある高速・高精度位置決めを目的にしたとき、機構設計・製作、アクチュエータの設計・製造、そしてセンサの開発に力を注ぐべきであり、実際の産業応用の場面ではそうしていることを紹介する。