第1部 スラリー・ペーストの 調製・分散と安定化
(2023年9月15日 10:15〜11:45)
本講座では粉体間に働く付着力などの理論を知ることにより、分散・凝集について理解を深めるとともに、様々な粉体への表面改質方法について学ぶことで、スラリー・ペーストの分散安定化を実践することができます。
- はじめに
- 粉体の分散・凝集メカニズム
- スラリー・ペーストとは (流体特性)
- 粉体間にはたらく付着力
- 粉体と溶媒との親和性 (濡れ)
- 粉体の表面電位 (ゼータ電位)
- 液相における粉体の分散と凝集 (DLVO理論)
- 粉体の表面改質・スラリー・ペーストの分散安定化法
- 吸着の原理
- 界面活性剤の吸着による表面改質
- 水溶性高分子の吸着による表面改質
- カップリング剤処理による表面改質
- 粉砕法 (メカノケミカル法) による表面改質
- おわりに (まとめ)
第2部 スラリー・ペーストの塗布と乾燥の概要、プロセス技術について
(2023年9月15日 12:30〜14:00)
電池デバイスや各種機能性製品へのスラリー原料の塗布および乾燥プロセスが多く用いられている。
本講座では各種コーティングプロセスからスラリー系原料に適した塗布方式と乾燥方式について解説し、一般的に生じる欠陥とその対策方法について紹介する。
- 塗布の基礎とプロセス選定
- 塗布に関連する学会と最近の動き
- さまざまな塗布方式の特徴と分類
- どうやって塗布方式を選ぶのか?
- 乾燥の基礎とシミュレーション
- さまざまな乾燥プロセス
- 乾燥を理解するための基礎知識
- 乾燥シミュレーション
- 塗布・乾燥で発生する欠陥とその対策
- 欠陥対策へのアプローチ論
- さまざまな欠陥の種類と分類
第3部 スラリーの分散性と分散安定性評価〜評価法の選び方とその実例紹介〜
(2023年9月15日 14:15〜16:45)
スラリーやペーストは全固体電池に代表されるエネルギー分野やエレクトロニクス分野、さらには化粧品分野でも使用され、良い製品を製造する際、その状態で製品の出来栄えが左右されることから、近年、その評価法や制御法への関心が高まっている。しかし、評価法の基礎は物理化学やコロイド科学から成り立っているので、なかなか完全に理解することが難しい。
本講では、聴講の次の日からでも実際に試してみることができるようなスラリー評価の考え方や評価手法をご紹介する。また、最近販売され始めた新手法についても従来法と同様、実用系への適用を念頭に解説する。
- 分散性 (微粒子化の程度やし易さ) を評価するには?
- 微粒子化の意味とその評価法の基礎 -
- 分散性・分散安定性とは?
- 分散性の定義と評価法概要 (どんなときに分散性を評価するのか?)
- 分散性の直接評価法 1 – 粒子径分布評価1
- 分散性の直接評価法 2 – 粒子径分布評価2
- 分散性の直接評価法 3 – パルスNMR法
- 分散性の間接評価法 – 濡れ性評価法
- 分散安定性評価即戦講座
- 実例から学ぶ手法の選び方 -
- 分散安定性の定義と評価法概要 (どんなときに分散性を評価するのか?)
- 分散安定性の直接評価法 – 粒子径分布測定方法 -
- 分散安定性の間接評価法 – ζ – 電位測定法 -
- 分散安定性の間接評価法 – Hamaker定数の決め方 -
- 分散安定性の間接評価法 – DLVO理論の適用と安定度比W
〜コロイダルシリカ分散液を対象に測定法と計算法の実例を紹介〜
- DLVO理論以外の安定化効果
複数名同時受講割引について
- 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 50,000円(税別) / 55,000円(税込) で受講いただけます。
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アカデミック割引
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