第1部 プラスチック成形品における残留ひずみ発生メカニズムとアニール処理技術
(2023年8月3日 10:30〜14:15)
残留ひずみは割れ、そり、光学性能低下などのトラブルを誘発する原因になるが、設計、成形上では対策の難しい課題の1つである。残留ひずみにもいろいろな種類があるので、それぞれの発生メカニズムをよく理解した上で対策を立てることが大切である。しかし、設計、成形対策だけでは残留ひずみの発生を防止できないことがあるので、アニール処理によって残留ひずみを低減する対策が取られている。アニール処理にもいろいろな方法があるので、使用樹脂や成形品によって適切な方法を選ぶ必要がある。
本講では、残留ひずみの種類と発生メカニズム、成形法別の残留ひずみ発生原因と対策、アニール処理法と注意点などについて現場的観点から解説する。
- 残留ひずみの発生メカニズムは?
- 残留ひずみとは?
- 残留ひずみの種類
- 分子配向ひずみ
- 冷却ひずみ
- インサートひずみ
- 熱ひずみ
- 成形法と残留ひずみの種類
- 射出成形
- 押出成形
- ブロー成形
- 真空・加圧成形
- 残留ひずみの対策をどうすればよいか?
- 射出成形で発生する残留ひずみと対策
- 押出成形で発生する残留ひずみと対策
- ブロー成形で発生する残留ひずみと対策
- 真空・加圧成形で発生する残留ひずみと対策
- インサート成形における残留ひずみ対策はどうすればよいか?
- インサートひずみの発生原理
- 対策
- 二次加工における熱ひずみ対策はどうすすればよいか?
- 熱ひずみの発生原理
- 対策
- 残留ひずみトラブルを避ける材料選択の着眼点はなにか?
- 残留ひずみの検出にはどのような方法があるか?
- 光弾性法
- 溶媒浸漬法
- 応力解放法
- 加熱収縮法
- アニール処理とは?
- アニール処理にはどんな方法があるか?
- アニール処理条件は?
- アニール温度と時間
- プラスチック別のアニール条件
- アニール処理するときの注意点はなにか?
- 変色
- アニール処理時のクラック
- 加熱収縮
- 脆化
- アニール処理で除去できない残留ひずみはあるか?
- アニール処理はどのようなときに必要か?
- アニール処理事例
第2部 樹脂固化過程の収縮に伴う発生ひずみを用いたボイド発生予測技術
(2023年8月3日 14:30〜16:30)
- はじめに
- 射出成形中の発生ガス
- 射出成形時のin-situ残留応力計測
- 表面に生じるヒケ
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