透明導電性フィルムの低抵抗化と透明性向上技術

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第1部 透明導電性フィルムの開発と応用

(2023年7月19日 10:30〜12:00)

 タッチパネルも新型コロナ禍の下では、非接触タッチパネルが望まれている。さらに、空中デイスプレイの発展で空中での入力デバイスも開発されている。これらのタッチパネルに必要な材料は透明導電性フィルムであり、低抵抗化されたフィルムが中心となる。透明導電性フィルムではタッチパネル以外にも、今話題の 5G アンテナなどへの応用も進んでいる。  今回のセミナーではこれらの用途にあった透明導電性フィルムの材料と特徴を解説する。

  1. 透明導電性フィルムの種類と市場
    1. 透明導電性フィルムの市場規模
    2. 透明導電性フィルムの抵抗と種類
    3. 透明導電性フィルムの抵抗と用途
  2. 透明導電性フィルムの作製法と特徴
    1. ITOフィルム
    2. メタルメッシュフィルム
    3. Agナノワイヤー塗工フィルム
    4. 酸化物/Ag/酸化物多層フィルム
  3. タッチパネルの種類と透明導電性フィルムの市場
    1. 抵抗膜式タッチパネル
    2. 静電容量タッチパネル
    3. 車載用の曲面パネル
    4. Foldable, Rollableパネル
    5. 可撓性パネルの構造上の注意点
  4. 透明ヒータ用透明導電性フィルム
    1. 透明ヒータの発熱条件
    2. 透明ヒータの利用法
  5. 透明アンテナ (NFCから5G) 用透明導電性フィルム
    1. 透明アンテナの使用例
    2. 透明アンテナアフィルムに必要な基板フィルム特性
    3. NFC, RFID用アンテナ
  6. その他の電極向け透明導電性フィルム
    1. 調光フィルムへの応用例
    2. 空中デイスプレイへの応用例
    3. 透明デイスプレイへの応用例
    4. 次世代太陽電池電極への応用例

第2部 用途に応じた抵抗値制御と高透明性とを両立した導電性ポリマー塗布フィルムの実用化と採用動向

(2023年7月19日 12:50〜14:20)

 プラスチックでありながら電気を通す導電性ポリマーは、固体電解コンデンサや帯電防止フィルムなどの材料として既に実用化されており、今後も応用が期待されている。中でもPEDOT/PSSは高い導電性や優れた耐熱性を示すうえ、透明性も高く、基材に塗布することでフレキシブルな導電材料が実現できることから積極的な開発が進められている。弊社が約10年にわたり上市している透明導電性フィルム「スタクリア」は、PEDOT/PSSをコーティングしたフィルム材料であり、用途に応じて導電性能を制御でき、高透明性、フレキシブル性を両立する特性が顧客より評価されている。  本講座では、代表的な導電性ポリマーの種類や特徴に触れつつ、「スタクリア」の技術的特徴や採用事例・応用例を解説することにより、導電性ポリマーの持つ高いポテンシャルの一端をご紹介する。

  1. 導電性ポリマーの概要
    1. 代表的な導電性ポリマーの種類と特徴
    2. PEDOTの特徴
    3. 高導電化技術
  2. 透明導電性フィルム「スタクリア」について
    1. 開発コンセプト
    2. 各種導電性材料との比較
    3. スタクリアの基本物性
    4. 帯電防止フィルムとしての特徴
    5. 導電性フィルムとしての特徴
    6. 採用事例・アプリケーション
    7. フィルム以外への塗工事例

第3部 透明導電性フィルムの開発動向と高温高湿耐久性、フレキシブル性向上

(2023年7月19日 14:30〜16:00)

 透明導電膜としてITO (スズドープ酸化インジウム) がプラスチックフィルムに成膜された透明導電性フィルムがタッチセンサーやスマートウィンドウなどでよく使用されている。プラスチックフィルム基材に成膜されたITO膜には課題がある。高温高湿下において抵抗値が安定しないことや、フレキシブル性と物理的耐久性の両立が困難なことが挙げられる。プラスチックフィルムとITO膜の界面、ITO膜の構造などに着目し、課題解決の方策について解説する

  1. 透明導電性フィルムの技術課題
    1. 透明導電性フィルムについて
    2. 透明導電性フィルムの技術課題
  2. 透明導電性フィルムの高温高湿耐久性向上
    1. ガラス基板とプラスチック基板の差異
    2. プラスチック基板への付着力向上
    3. プラスチック基板への高品位薄膜形成
  3. 透明導電性フィルムのフレキシブル性向上
    1. 透明導電性フィルムのフレキシブル性
    2. 透明導電膜の構造とフレキシブル性
  4. まとめ

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