「核融合」は太陽をはじめとする星々を恒久的に輝かせているエネルギー源です。これを地上で実現できれば「人工太陽」としてエネルギー問題を解決する切り札となるだけでなく、地球温暖化を抑制する究極の対策として期待されます。2040年代からの商業発電を実現するため、現在、国家プロジェクトを中心とした原型炉設計が進むとともに、民間スタートアップ企業が多数立ち上がり、小型小出力核融合の早期実現を目指した新しい展開が始まっています。
本講演では、核融合研究の現状と将来展望についてわかりやすく説明します。特に、核融合炉の主要構成機器の動作原理や課題を解説します。磁場閉じ込め核融合炉の心臓部となる超伝導マグネットについては、高温超伝導技術の最新の動向や将来展望についても紹介します。
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