自動車マルチマテリアル化に求められる異種材料接着接合技術

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本セミナーでは、自動車のマルチマテリアル化における接着性と耐久性を両立させた接着剤の設計について詳解いたします。

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プログラム

第1部 自動車マルチマテリアル化に対応した接着技術について

(2023年7月31日 10:00〜11:10)

 自動車については燃費や排ガスの法規制が進み車体の軽量化が急務となっています。軽量化が進むにつれ構成材料が従来の鋼からアルミ、マグネシウム、チタンなどの軽金属やCFRPなどの複合材料に置き換わりつつあります。いわゆるマルチマテリアルというトレンドです。それに伴って従来普通に使用されていた溶接という接合が困難である部位が出てきています。  溶接に替わる接合法としていくつか提案がされていますが、本講演では特に接着というキーワードに焦点を当て使用する部材によってどのような接着剤が適しているのか? 接着剤メーカーはどこに焦点を当てて材料開発を行えばいいのか? どのような評価すればいいの? と言った疑問を考えてゆきます。

  1. 車体軽量化の動向
    1. 車体軽量化への対応
    2. 自動車業界におけるマルチマテリアルの現状
  2. 自動車構造接着剤の現状
    1. 自動車用構造接着剤の適用例
    2. 自動車用構造接着剤の要求特性
    3. 自動車用構造接着剤の評価
  3. マルチマテリアル対応接着剤
    1. マルチマテリアルに対しての接着剤の役割
    2. マルチマテリアル対応接着剤の設計
    3. マルチマテリアル対応接着剤の評価

第2部 ナノモールディングによる金属と樹脂の直接接合について

(2023年7月31日 11:20〜12:30)

 軽量化ニーズの高い自動車を始めとする移動機械において樹脂-金属複合体は外すことの出来ない技術となっている。樹脂-金属を射出成形により高強度に接合させる NMT技術の要望が高まっており、その技術の概要と動向を解説する。

  1. NMT技術の概要
    1. 開発プロセス
    2. 接合メカニズム
  2. 接合可能な金属・樹脂
  3. 機械的特性
    1. 接合強度
    2. 環境特性
  4. アプリケーション
    1. 製品事例
    2. 今後の動向
  5. 応用技術
    1. NAT技術
    2. その他

第3部 レーザー照射による異種樹脂材料の接合技術

(2023年7月31日 13:10〜14:20)

  1. 背景
  2. AKI-Lock技術の概要
  3. 技術詳細
    1. 射出成形を用いた接合
      1. 接合強度の評価事例
      2. 気密性の評価事例
      3. 接合メカニズム
    2. 二次加工の前処理としての利用
      1. 接着工程への活用事例
      2. 溶着工程への活用事例
      3. 前処理としての優位性
  4. まとめ

第4部 アルミニウムの接着性、めっき性向上のための表面処理技術とその応用

(2023年7月31日 14:30〜15:40)

 自動車などの輸送機器産業では、軽量材料であるアルミニウムの適用が増大している中、アルミニウムとプラスチックを接合したマルチマテリルが究極の軽量化として注目されている。  本講演ではマルチマテリアル化を目的とした接着性を向上させるアルミニウムへの表面処理ならびにめっき性を向上させる表面処理技術について解説する。

  1. アルミニウムへの表面処理
    1. アルミニウムの化学的性質
    2. アルミニウムへ適用されている表面処理
  2. 接着性を向上させるアルミニウムへの表面処理
    1. 表面粗化処理
    2. シランカップリング処理
    3. 陽極酸化処理
  3. アルミニウムープラスチック異材接合
    1. 異種材料間での接合の現状と問題点
    2. 接合へのレーザ応用
    3. インサート材を用いたレーザ接合技術
    4. 接合のための金属表面処理
  4. アルミニウムへのめっき性向上のための前処理
    1. 素材から見ためっき皮膜の密着性
    2. めっき皮膜の密着性確保の指針
    3. めっき前処理工程とめっき不良
    4. アルミニウム合金へのジンケート処理

第5部 ガラスと異種材料 (金属、 セラミックス、 樹脂) の接着・接合技術

(2023年7月31日 15:50〜17:00)

 省エネ、省資源化が求められる中、製品の小型化・複合化・一体化が急速に進展しており、これを実現する手法として、異種材料の接着・接合技術が注目されている。異種材料の接着・接合には、対象材料の物性理解は勿論のこと、その界面制御が極めて重要となる。  講演では、ガラスと金属・セラミックス・樹脂・細胞等の他材料との接着・接合技術のポイントについて具体的事例を示しながら解説するとともに、今後の異種材料接着接合およびハイブリッド化の動向について述べる。

  1. 異種材料接着接合技術の業界動向
    • 最近なぜ異種材料接着接合が注目されているのか?
    • 自動車&電子デバイスについて
  2. ガラス、 金属、 セラミックス、 樹脂の材料基本特性
  3. ガラス表面の特徴
    • ガラス表面の理想と実態
    • 実用ガラス表面の化学的性質
  4. ガラス-他材料の接着・接合技術
    • 無機接着剤による電子デバイスの高信頼性化・長寿命化
      • 有機EL
      • UV-LED
      • LD
    • ガラス-Siの接合 (MEMS)
    • ガラス-樹脂の接着
      • 半導体
      • ディスプレイ
      • 自動車
    • ガラス-細胞の接着
      • 細胞培養
      • 細胞イメージング
    • ガラス-薄膜の界面制御による接合力向上

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