薬物動態解析2:非コンパートメント解析 入門・実践 全2日間セミナー

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2023年8月18日「薬物動態解析入門2: 非コンパートメント解析 (講義と演習)」

 薬物動態解析入門の第2弾は、非コンパートメント解析です。非コンパートメント解析としてモーメントとデコンボリューション解析があります。大学・企業ともに先ず行う最初の薬物動態解析は、モーメント解析です。コンパートメント解析に比べあまり取り上げられていないため、その重要性があまり知られていません。さらに、充分に理解していなことによるデータの誤解釈も見受けられます。モーメントとデコンボリューション解析は、データの特性を捉えるのに便利なため、モデリングを行う際にきわめて強力な武器になります。モデリング&シミュレーションを行うにあたり、非コンパートメント解析を理解している、していないで、解析力に大きな差が生じます。うまくデータがモデルにフィットしない原因が、かなりの確率で解消されます。簡単であり、奥が深い、解析法です。すべての薬物動態研究者が理解しておくべき必須の解析法と考えます。

※本セミナーは、薬物動態解析入門シリーズ (全3シリーズ) のうちの【Part2】となります。

  1. 医薬品開発における薬物動態解析
  2. モデル非依存解析がなぜ重要か?
  3. モーメント解析 (知っていそうで知らないモーメント解析)
    1. モーメント解析とは (平均滞留時間 (MRT) 説明できますか?)
    2. パラメータの意味と求め方
    3. クリアランスと分布容積
    4. 尿中排泄データからの求め方
    5. ラプラス変換との関係 (コンパートメントモデルを例にして)
    6. 生理学的薬物速度論モデル解析との関係
    7. 非線形動態におけるAUC、MRT、分布容積
    8. 誤解釈を招く解析例
      • 演習
  4. デコンボリューション (吸収評価に有用、理解すると応用範囲が広い)
    • 演習
  5. Wagner-Nelson法 (徐放化製剤の評価に有用、シミュレーションも可能)
    • 演習
  6. Loo-Riegelman法
  7. 実際の解析への利用
    1. 吸収評価
      • モーメント
      • デコンボリューション
      • Wagner-Nelson法
    2. 代謝物の評価
    3. 生理学的薬物速度論で用いる組織モデルの構築
    4. 非線形動態におけるバイオアベイラビリティ評価 (Wagner-Nelson法) 等
  8. 演習
  9. 質疑応答

2023年8月25日「薬物動態解析入門2: 実践 薬物動態解析2 – 非コンパートメントモデル解析」

 本セミナーは「薬物動態入門2 – 非コンパートメントモデル解析」受講者相当の知識を持った方を対象にしています。  非コンパートメント解析は、必ずと言ってもいいほど行われる解析法ですが、ここまで利用していないのかと残念に思う解析法です。コンパートメントモデルや生理学的薬物速度論モデルのように依存しない分、複雑な当てはめ計算を必要としません。本セミナーは薬物動態解析の演習問題を数多く解くことにより非コンパートメント解析の実践的な利用法を理解してもらうことを目的にしています。教科書では、学べない実践的な演習問題を用意します。  通常のセミナーでは講義:演習は6:4または7:3の割合ですが、本セミナーでは2:8の割合で、講義は演習を解くために行い、演習を主体に行います。薬物動態解析の演習問題を数多く解くことにより解析力をつけてもらうことを目的にしているため、セミナー内では解ききれない数を用意します。簡略化した講義の後、それに対応した演習内容の解説をした後、解いていただき、解答を行うという形式で進めていきます。  受講者から「こういうデータはどう解析すればよいとか」、「この解析結果はどうのように解釈すればいいか」等、解析法や解析結果について解説を行ってほしいという要望がありましたら、1週間前までにいただければ当日最後に解説します (テキストには載せず、講義でのみ) 。

  1. モーメントとdeconvolution解析
    1. 吸収評価 バイオアベイラビリティと吸収速度の種差の評価
    2. 吸収評価 逐次モデルと非平衡モデルの例
    3. 吸収評価 吸収ラグタイムを逐次モデルで記述する
    4. 代謝物のMRTとAUCの意味
    5. 組織分布の解析 well – stirredモデルで記述できない組織のモデル選択
    6. PK/PD解析 間接反応モデルでの応用法
  2. Wagner – Nelson法
    1. 徐放化製剤での吸収評価
    2. 非線形を示すタンパク製剤のバイオアベイラビリティ評価
  3. コンボリューション
    • 徐放化製剤の血漿中濃度推移のシミュレーション
  4. 受講者からの解説要望対応
    • 受講者からの要望により行います (要望がなければ演習) 。

受講料

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アカデミー割引

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