薬物動態解析シリーズ 実践編 (3日間コース)

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2023年7月21日「薬物動態解析入門1: 実践 薬物動態解析1 – コンパートメントモデル解析」

 本セミナーは「薬物動態入門1 – コンパートメントモデル」受講者相当の知識を持った方を対象にしています。薬物動態解析の知識はあっても、経験が少なく使いこなせていないと感じる人が多く見受けられます。  教科書で勉強された方は、実務では教科書通りに解析できなかったという経験をされたことがあるのではないでしょうか。教科書の演習問題は限られており、必ずしも実践的ではないためです。  通常のセミナーでは講義:演習は6:4または7:3の割合ですが、本セミナーでは2:8の割合で行います。薬物動態解析の演習問題を数多く解くことにより解析力をつけてもらうことを目的にしているため、セミナー内では解ききれない数を用意します。簡略化した講義の後、それに対応した演習内容の解説をした後、解いていただき、解答を行うという形式で進めていきます。よく質問される内容を実践的に解きながら理解していただきます。  受講者から「こういうデータはどう解析すればよいとか」、「この解析結果はどうのように解釈すればいいか」等、解析法や解析結果について解説を行ってほしいという要望がありましたら、1週間前までにいただければ当日最後に解説します (テキストには載せず、講義でのみ) 。
※演習では、1-コンパートメントモデル、2-コンパートメントモデル解析用に4薬物のデータを準備します。

  1. 静脈内投与の解析
    • 重みづけ
    • AICの比較
    • 速度定数の算出
    • VdssとVdβの比較
    • α相とβ相の重要性
  2. 経口投与後の解析
    • ラグタイムの有無
    • Flip – flop
    • 静脈内投与との同時当てはめ
  3. インフュージョン
    • インフュージョン中、インフュージョン終了後の血漿中濃度推移の解析
  4. 尿中排泄
    • 血漿中濃度推移と尿中排泄推移の同時当てはめ
  5. 数値計算によるシミュレーション (ルンゲクッタ法)
    • 線形消失のシミュレーション
    • 非線形消失のシミュレーション
    • 経口投与時のラグタイムを複数のコンパートメントに置き換えたシミュレーション
  6. 受講者からの解説要望対応
    • 受講者からの要望により行います (要望がなければ演習)

2023年8月25日「薬物動態解析入門2: 実践 薬物動態解析2 – 非コンパートメントモデル解析」

 本セミナーは「薬物動態入門2 – 非コンパートメントモデル解析」受講者相当の知識を持った方を対象にしています。  非コンパートメント解析は、必ずと言ってもいいほど行われる解析法ですが、ここまで利用していないのかと残念に思う解析法です。コンパートメントモデルや生理学的薬物速度論モデルのように依存しない分、複雑な当てはめ計算を必要としません。本セミナーは薬物動態解析の演習問題を数多く解くことにより非コンパートメント解析の実践的な利用法を理解してもらうことを目的にしています。教科書では、学べない実践的な演習問題を用意します。  通常のセミナーでは講義:演習は6:4または7:3の割合ですが、本セミナーでは2:8の割合で、講義は演習を解くために行い、演習を主体に行います。薬物動態解析の演習問題を数多く解くことにより解析力をつけてもらうことを目的にしているため、セミナー内では解ききれない数を用意します。簡略化した講義の後、それに対応した演習内容の解説をした後、解いていただき、解答を行うという形式で進めていきます。  受講者から「こういうデータはどう解析すればよいとか」、「この解析結果はどうのように解釈すればいいか」等、解析法や解析結果について解説を行ってほしいという要望がありましたら、1週間前までにいただければ当日最後に解説します (テキストには載せず、講義でのみ) 。

  1. モーメントとdeconvolution解析
    1. 吸収評価 バイオアベイラビリティと吸収速度の種差の評価
    2. 吸収評価 逐次モデルと非平衡モデルの例
    3. 吸収評価 吸収ラグタイムを逐次モデルで記述する
    4. 代謝物のMRTとAUCの意味
    5. 組織分布の解析 well – stirredモデルで記述できない組織のモデル選択
    6. PK/PD解析 間接反応モデルでの応用法
  2. Wagner – Nelson法
    1. 徐放化製剤での吸収評価
    2. 非線形を示すタンパク製剤のバイオアベイラビリティ評価
  3. コンボリューション
    • 徐放化製剤の血漿中濃度推移のシミュレーション
  4. 受講者からの解説要望対応
    • 受講者からの要望により行います (要望がなければ演習) 。

2023年9月22日「薬物動態解析入門3: 実践 薬物動態解析3 – 生理学的薬物速度論 (PBPK) 解析」

 本セミナーは「薬物動態入門3 – 生理学的薬物速度論モデル解析」受講者相当の知識を持った方を対象にしています。  生理学的薬物速度論は、ガイドラインも作成され、今後の医薬品開発に最も利用されると解析法と思われます。しかし、最も経験が少ない解析法でもあります。多くのパラメータが必要であり、そのパラメータの意味は教科書に書かれていても、求め方までは書かれていません。また、微分方程式を数値計算で解くため、専用のソフトウェアが必要になります。コンパートメントモデル解析、非コンパートメントモデル解析に比べ、圧倒的に、経験が少ない分野になります。実際にモデルを組み立て、シミュレーションを行う演習を簡単なモデルから行っていきます。数多くのシミュレーションを行っていただきます。  通常のセミナーでは講義:演習は6:4または7:3の割合ですが、本セミナーでは2:8の割合で行います。薬物動態解析の演習問題を数多く解くことにより解析力をつけてもらうことを目的にしているため、セミナー内では解ききれない数を用意します。簡略化した講義の後、それに対応した演習内容の解説をした後、解いていただき、解答を行うという形式で進めていきます。  受講者から「こういうデータはどう解析すればよいか」、「この解析結果はどうのように解釈すればいいか」等、解析法や解析結果について解説を行ってほしいという要望がありましたら、1週間前までにいただければ当日最後に解説します (テキストには載せず、講義でのみ) 。

  1. In vivoデータの解析
    • 肝クリアランス
    • 肝アベイラビリティ
    • 小腸アベイラビリティ
    • バイオアベイラビリティ
  2. 必要なパラメータの算出
    • Kp値の算出法
    • 組織分布試験
    • In silico計算
    • Integration plotによる組織取り込み評価
  3. モデルの組み立て
    • 物質収支式の組み立て方
    • 静脈内投与
    • 肝だけのフローモデル
    • 肝+筋肉+α
    • 肝取り込みトランスポーターを組み込んだモデル
    • Deep compartmentの組み込み
    • 経口投与
  4. ハイブリッドモデル
    • 組織分布の解析とシミュレーション
  5. 受講者からの解説要望対応
    • 受講者からの要望により行います (要望がなければ演習)

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