技術者・研究者のための特許の効率的な読み方と強い特許取得への生かし方

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特許の読み方は、特許を読む目的によって異なります。目的に応じて、効率よくかつ適切に特許を読めるようになることが重要です。この目的に応じて効率よくかつ適切に特許を読める能力を身につけるには、本来はかなりの時間を要します。  本講座では、短時間で習得できる読み方のコツを紹介します。強い特許明細書をつくるためには、発明の本質の把握、先行技術との対比が大切です。本講座では、強い特許明細書をつくる発明提案書作成のポイント、外部弁理士が書いた「特許明細書」を的確にチェック・評価し強い特許を取得することができるようになるためのノウハウについて解説します。

  1. 特許明細書の効率的な読み方
    1. 特許明細書の効率的な読み方の基本
      1. 発明とは
      2. 特許要件
      3. 公報の種類
      4. 特許出願に必要な書類 5 種類
      5. 「発明の本質」を考える重要性
    2. 特許を読む
      1. 特にしっかりと読む必要がある部分
      2. 【特許請求の範囲】と【課題を解決するための手段】
      3. 【発明が解決しようとする課題】と【発明の効果】
      4. 【発明を実施するための形態】と【実施例】
      5. 【実施例】、【比較例】、【参考例】、【試験例】の違い
      6. 読み方を考える (速度を上げる、正しく読む)
    3. 特許を読む目的と目的に応じた効率的な特許の読み方
      1. 発明のヒントを見つける
      2. 自社技術を特許化し得るかを検討する
      3. 自社ビジネスが他社特許権を侵害しないか検討する
      4. 邪魔な他社特許が無効化できないか検討する
      5. 他社特許、特許網の弱点を見つける
      6. 他社特許出願を参考にした対抗出願を検討する
      7. 他社特許パテントポートフォリオを作成する
      8. IPランドスケープに利用する
  2. 強い特許明細書のつくり方
    1. 強い特許明細書とは?
      1. 発明の本質の把握が大切
      2. 先行技術との対比が大切
      3. 取得したい権利範囲と取得できると考える権利範囲
    2. 強い特許明細書をつくる発明提案書作成のポイント
      1. 発明 (提案したい技術) の本質を把握し、取得したい権利範囲を想定していること
      2. 発明 (提案したい技術) が従来知られていない技術で先行技術と構成の差があること
      3. 発明は「課題」「作用効果」「構成」がセット
      4. 先行技術と構成の (微) 差があれば、「課題」「作用効果」の違いの説明の仕方が鍵
      5. 発明の名称、技術分野の考え方
      6. 発明の背景技術、従来技術、先行技術文献の説明の仕方
      7. 発明の概要の説明の仕方
      8. 発明のポイント、発明が解決しようとする課題、課題を解決するための手段、発明の効果の説明の仕方
      9. 発明を実施するための形態、実施例の説明の仕方
      10. 図面の説明の仕方
      11. 産業上の利用可能性の説明の仕方
      12. 会社の事業戦略上、R&D戦略上の位置付けの説明の仕方
      13. 知財部、外部弁理士への説明の仕方
    3. 強い特許を取得するための特許明細書等のチェックポイント
      1. 特許請求の範囲 (クレーム) のチェック
      2. 新規性
      3. 進歩性
      4. 侵害立証性
      5. 回避困難性
      6. 不要な限定の有無
      7. 発明のカテゴリーの妥当性
      8. 明細書のチェック
      9. 発明思想の説明の明確性、十分性
      10. 個々の構成要件の説明の十分性
      11. 課題、効果の関係性
      12. 用語・表現 (定義、誤記、用語の段階的記載)
      13. 数値規定
        • 数値範囲の段階的記載
        • 数値範囲の上下
        • 数値範囲の理由
      14. 記載不備
        • 36条関係
          • 実施可能要件
          • サポート要件
          • 明確性要件
      15. 将来の補正を考慮した記載
      16. 実施例、比較例の整合性
        • クレームと実施例・比較例
        • 課題・作用効果と実施例・比較例
        • ベストモードと実施例・比較例
      17. 図面・表のチェック
      18. 知財部、外部弁理士とのコミュニケ – ションの取り方

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