本セミナーは、一般的な販促や営業力強化のためのマーケティングセミナーではありません。経営環境が厳しさを増すBtoBビジネス企業において、具体的な「顧客価値創造」の商品開発やビジネス展開を進めるための実践的なマーケティングセミナーです。
東日本大震災やタイの洪水などの異常事態でのサプライチェーンやBCP (事業継続計画) 面での顧客要求、および安全・安心社会の構築面での潜在的な顧客要求が表面化しています。直近の経済産業省「ものづくり白書」では、グローバル市場での競争力化強化のために、日本の技術的優位性を付加価値に結び付ける「稼ぐものづくり」の実現の重要性を指摘しています。
また、経済同友会は、顧客が真に求めている顧客価値を提供する「コトづくり」の推進を提言しています。そのために、顧客の顕在ニーズ対応では、顧客満足も得られないし、新興国のライバルにも勝てません。顧客も気づいてない「潜在ニーズ」を的確に把握し、そこから顧客が本当に求めている価値つまり「顧客価値」を発想し、提案する「顧客価値創造マーケティング力」の向上が不可欠なのです。
本セミナーでは、企画開発段階でのマーケティング力強化策として下記ポイントを解説します。
- 本当に顧客が得たいのは、モノではなく、「顧客価値」であり、ライバルと差異化するのも「顧客価値」である。
- 自社の強みや商品のPRで訴えるのは、商品の特徴ではなく、「顧客価値」である。
- 安全安心志向の社会動向や顧客の経営戦略から「潜在ニーズ」を把握する。
- エスノグラフィ (行動観察法) を使って、提供したものが「するコト」を観察して、顧客の「潜在ニーズ」を把握する。
- 注目のビッグデータを活用・分析して、顧客の「潜在ニーズ」を把握する。
- これらの顧客の「潜在ニーズ」から、提案・提供すべき「顧客価値」のアイディアを抽出し、商品化を進める。
これらの点について、多くの事例で解説し、演習を通して、習得して頂きます。
- グローバル経営でのマーケティング力強化の目的
- グローバル市場での競争における課題
- 企業経営理念とマーケティングの関係
- 源流 (企画・開発段階) マーケティングの重要性
- 顧客価値創造経営の基本的考え方
【自分、自社のビジネスをマーケティング的に認識する演習】
- 商品・事業別に「本当の顧客はだれか」を考える
- 顧客とは? 顕在顧客と潜在顧客、顧客の顧客も考える
- 【具体的商品で「顧客は誰か」を考える演習】
- 「本当に顧客が得たいものは何か」を考える
- ニーズとは?ニーズの構造、ニーズ発生のメカニズム
- 多様化する社会動向から潜在ニーズを把握する
- 顧客の経営戦略から潜在ニーズを把握する
- 【顧客の経営戦略から、新ビジネスを考える演習】
- 顧客に提供する「コト」、ライバルと差異化する「コト」を考える
- 提供したものの「するコト」の観察、前後工程の「するコト」から「潜在ニーズ」と「顧客価値」を考える。
- 顧客に提供するのは「モノ」ではなく、「コト価値=顧客価値」である
- ライバルと差異化するのは、「コト価値=顧客価値」である
- 色々な商品・ビジネスにおける「コト価値=顧客価値」の事例
- 【プロセスシートを使った「コト価値=顧客価値」を考える演習】
- マーケティング力で顧客が喜ぶ新商品・新ビジネスを考える
- 潜在ニーズから効果的に新商品・新ビジネスのアイディアを出す方法
- 【プロセスシートを使ったアイディアを出す演習】
- 本当の市場と自社のポジションを見極めて、効果的に価値を訴える
- 市場のセグメンテーションと勝てるターゲティング
- BtoB市場での情報収集の方法
- 会社の強み・商品の特徴 (顧客価値) のPRのしかた【事例紹介】
- 戦略的・組織的な顧客志向活動 (マーケティング活動) の方法
- マーケティング志向の事業戦略の構築方法
- 効果的な顧客価値創造のプロセス
- まとめと質疑応答
- 【自分、自社のビジネスをマーケティング的に再認識する演習】