グラフェン系材料の特性・基礎と高機能化・応用への展開

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ナノ炭素材料の一つであるグラフェンは、キャリア移動度がSiの100倍以上、熱伝導度が銅の10倍以上等の優れた物性を持つことから、省エネで軽量な電子・光デバイスや放熱部材への応用が研究されています。さらに、原子数層の薄さのため食品ロスやインフラ技術に貢献するフレキシブルなバリア膜・保護膜として期待されています。ここ数年で、量産技術や高機能化、用途開発等において大きく進展しています。  グラフェンは原子層であるために扱いが困難です。本セミナーでは、グラフェンの特徴や合成方法、CVDグラフェン特有の転写技術、物性を引き出す構造作製の要素技術を、実験室レベルでの扱い方も含めて紹介します。さらに、ドーピングや積層、複合化による高機能化技術、原子層の評価技術を解説し、透明導電膜や電子・光デバイス、エネルギー応用への展開を説明します。最後に、実用化への課題や今後への期待を述べます。

  1. グラフェンの特徴
    1. 電気的特性
    2. 光学的特性
    3. 熱的特性
    4. バリア性
  2. グラフェン形成・合成技術
    1. 機械剥離法
    2. 酸化グラフェンの還元法
    3. 熱CVD法
    4. プラズマCVD法
    5. 実験室での具体例
    6. 連続CVD合成技術
  3. CVDグラフェンの転写技術
    1. 実験室での具体例
    2. 大面積転写技術・連続転写技術
  4. グラフェンの評価技術開発
    1. ラマン分光法による欠陥・層数・応力の評価
    2. バックゲート型FET構造を用いた電気特性評価
  5. グラフェンの高機能化技術
    1. ドーピング技術
    2. 積層化技術
    3. 加工技術
  6. CVDグラフェンの応用
    1. 透明導電膜
    2. バリア膜・保護膜
    3. デバイス応用
    4. 厚膜・多層グラフェンの応用例
    5. 垂直配向グラフェンの応用例
    6. グラフェンによる半導体表面機能化技術
    7. エネルギー分野応用探索
  7. グラフェン産業化への課題
  8. まとめ

受講料

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