環境に優しいプラスチック加飾技術の最新技術と今後の展望

再開催を依頼する / 関連するセミナー・出版物を探す
オンライン 開催

本セミナーでは、プラスチックの表面加飾技術について基礎から解説し、低環境負荷の各加飾方法、今後用途展開が広がるバイオマスプラスチックへの加飾技術について解説いたします。

日時

開催予定

プログラム

第1部 「SDGs対応プラスチック加飾技術の展開」

(10:30〜12:30)

 低価格指競争から高付加価値競争に移行する中で、プラスチック加飾は、単なる加飾から、「機能性付加加飾」へと発展している。今後の加飾は、SDGs、パリ協定、自動車におけるCASEなど国際的な目標に即したものに展開していくことが求められる。  本講演では、主要加飾技術の概要を簡単に説明した後、国際社会、自動車メーカーの目標に対応した今後の加飾技術の展望を、塗装代替加飾、その他の環境対応加飾 (植物由来材料使用の加飾、軽量化と加飾等) 、高付加価値製品に結び付くその他の加飾 (機能付加加飾、バイオミメテクスと構造色加飾、3Dプリント加飾等) 、など具体的な項目別に解説し、さらに、自動車内外装部品への展開を示す。

  1. 加飾技術の概要 (プラスチック加飾の意義と課題など)
  2. 国際社会、自動車メーカーの目標と今後の加飾概要
    1. 国際社会、自動車産業の目標
      • SDGs
      • パリ協定
      • CASE
      • Maasなど
    2. 国際的な目標に即した今後の加飾の概要 (一覧表)
  3. 今後の加飾の展開
    1. 塗装代替加飾と自動車の外装などへの展開
      1. 塗装代替加飾のニーズと塗装代替自動車外装への展開
      2. 主要塗装代替候補技術とその展開 (フィルム加飾、原着樹脂加飾、インモールド塗装)
    2. その他の環境対応加飾
      1. 植物由来プラスチックおよび植物由来繊維複合材料の利用加飾
      2. 軽量化材料、技術と加飾
      3. モノマテリアル、易分離、リサイクル材使用加飾
    3. 高付加価値製品につながるその他の加飾
      1. 機能付加加飾
      2. バイオミティクスと構造色加飾
        〜自然界に存在する素晴らしい機能をもった動・植物の機能を加飾にも展開〜
      3. 3Dプリント加飾
      4. 3次元曲面への直接インクジェット印刷
  4. 自動車内外装への適用
    1. 自動車内装への適用と今後の展開
      1. 自動車内装への適用事例
      2. 今後の内装キャビン・コックピット、ディスプレィ等
    2. 塗装代替以外の自動車外装への適用と今後の展開
      1. 今後の自動車外装イメージ
      2. 今後のフロントモジュール、フロントパネル、その他
  5. その他の用途への主要適用事例
  6. まとめ (今後の展開予想)

第2部「環境にやさしい加飾技術開発とバイオマスプラスチックへの適用」

(13:15〜14:45)

 SDGsやカーボンニュートラルに対する取り組みが全世界で本格化する中、「加飾と言う側面からどのようなアプローチが出来るか?」が今講演のポイントとなる。当社は環境加飾技術 (EDT:Environmental Decorating Technology) を提唱しており、その中でインモールド成形転写 (IMR:In Mold Release) やアウトモールド加飾 (OMD:Out Mold Decoration) による加飾技術を紹介する。バイオマスプラスチック開発が樹脂メーカー各社で進められているが、その開発の先には加飾需要が発生するといっても過言ではない。そういった需要が出てくる前にバイオマス樹脂を使用したフィルム加飾技術を確立する事で、需要が本格化した際の実現スピードを上げる事が狙いである。これらの技術を確立する上で重要なFactorは、フィルムメーカーによるバイオマスプラスチック対応の加飾フィルム開発と、成形加工メーカーによるEDT推進活動の拡大である。また、オンデマンド技術を活用した無駄が発生しない加飾フィルム生産システムについても紹介する。

  1. 会社案内
  2. 加飾技術
    1. 工法名の紹介
    2. インモールド成形転写技術紹介
    3. アウトモールド加飾技術紹介
    4. 加飾事例紹介
  3. バイオマスプラスチック加飾の取り組み
    1. 様々なバイオマスプラスチック
    2. バイオマスプラスチックの活用シーン
    3. 加飾事例紹介
  4. フィルムの種類とトレンド
    1. インモールド転写フィルム
    2. アウトモールド加飾フィルム
    3. オンデマンドフィルム
  5. 最後に

第3部 「リサイクル可能な三次元ホットスタンプの加飾機構と今後の展望」

(15:00〜16:30)

 プラスチックは日常生活に浸透しており、その廃棄物量から「プラスチック資源循環促進法」が立ち上げられている。加飾された成形品も例外ではなく、リサイクル可能なことが求められつつある。然しながら製造時の加飾不良品は、リサイクルできず廃棄されることが多い。  三次元ホットスタンプ法は、プラスチックのめっき調加飾もできるが、不良品は現場で再加飾による良品化が可能であり、廃棄物はほとんど出ない。さらに加飾時に良品化ができない成形品は、粉砕再成形で材料に戻すことが可能である。また使用後においても粉砕再成形によるマテリアルリサイクルが適用できる加飾方法である。その加工方法・必要治具類・量産使用例及び、リサイクル再成形後の物性などについてご報告する。

  1. ホットスタンプ (HS) とは
    1. 原理
    2. ホットスタンプ箔
    3. 平面ホットスタンプ
      1. ロール転写ホットスタンプ
      2. アップダウンホットスタンプ
    4. 三次元ホットスタンプ
  2. 三次元ホットスタンプ
    1. 加工方法特徴
    2. 加工手順
    3. 量産
      1. エアコン
      2. 小物類
    4. 試作 など
  3. 鏡面加工他加工例写真
  4. 三次元ホットスタンプを構成する「型・材料・設備」
    1. 凸型
    2. 凹型
    3. 受け治具
    4. プラスチック三次元形状品
    5. ホットスタンプ箔
    6. 三次元ホットスタンプ機
      1. 小型機
      2. 大型機
    7. 付属品
      1. シートヒーター
      2. 箔カッター
  5. 三次元ホットスタンプ機量産時の動き
    1. 一連動作
    2. 加工の特徴
    3. 加工のポイント
      1. 高温
      2. 高圧
      3. 短時間
  6. 三次元ホットスタンプ品のリサイクル性
    1. 粉砕成形品物性試験
    2. 物性試験方法
      1. 引張試験
      2. 曲げ試験
      3. アイゾット試験
    3. リサイクル可能な三次元ホットスタンプ回数の見極め
  7. めっきとの比較
    1. 物性
    2. 加飾価格
  8. 三次元ホットスタンプの位置づけ
    1. 加飾方法として
    2. 特許及び実用新案
  9. 治具のコストダウン方法確立
  10. まとめ
    1. プラスチック製品の取り扱い
    2. プラスチック資源循環促進法
    3. 今後の可能性
    4. 終わりに

受講料

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。

「案内の希望」をご選択いただいた場合、1名様 40,000円(税別) / 44,000円(税込) で受講いただけます。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。

ライブ配信セミナーについて