本セミナーでは、人間拡張の考え方を概説したうえで、人がどのように身体運動を生成しているのかや、運動感覚や触感の生起のメカニズムを概説したうえで、道具の操作性を定量的に評価し、積極的に設計に活用するための人間工学的手法について説明いたします。
また、これらを用いた人間拡張への応用として、自動車や建機のインタフェースデザイン、運動トレーニング/リハビリ/ヘルスケア支援、触感デジタルデザインへの活用事例を紹介いたします。
人間拡張は、足りない能力を補う補完・補綴や今持つ能力の維持のみならず、その人が持つ能力をテクノロジーによる支援で強化・増進・拡張することを目的とした技術分野である。デバイスの小型化やクラウド化がすすみ、センサやアクチュエータ、コンピュータのウェアラブル性が増してくることで、まるで服を着たり眼鏡をかけたりするような気軽さで機能性をもつ機器を身にまとうことも可能になりつつある。これらの技術を活用することで、身体的・感覚的・認知的能力を高める人間拡張サービスの実現が望まれているが、実益のある人間拡張サービスを開発するには、人の心理的、生理的、身体的特性の基礎的知識が不可欠である。 本セミナーでは、人間拡張の考え方を概説したうえで、人がどのように身体運動を生成しているのかや、運動感覚や触感の生起のメカニズムを概説したうえで、道具の操作性を定量的に評価し、積極的に設計に活用するための人間工学的手法について説明する。また、これらを用いた人間拡張への応用として、自動車や建機のインタフェースデザイン、運動トレーニング/リハビリ/ヘルスケア支援、触感デジタルデザインへの活用事例を紹介する。