日産自動車は、乗用車用として世界初となる1モーター2クラッチパラレルフルハイブリッド (トルクコンバーター無し) システムを開発し、2010年10月フーガに搭載して販売を開始した。
また、このシステムはそのシンプルさ、効率の良さ、汎用性の高さから、当社に続き類似のシステムを採用する例が欧州メーカーを中心に発表されており、新たなハイブリッドの流れを作りつつある。
本講演では、本システムの構成、性能、特徴を解説すると共に、このシステムを選んだ理由や、このシステムに必要なブレークスルー技術を解説する。また、日産としての今後の方向性を紹介すると共に、今後、技術的に重要なこととその予測について解説する。
- ニッサン・グリーンプログラム
- フーガハイブリッド システム構成
- 他社システムとの差
- シリーズ・パラレル方式との差
- パラレル方式の中での差
- フーガハイブリッド システムの優位性
- 日産ハイブリッド開発の歴史
- ティーノハイブリッド以降10年のブランクの間、水面下で進めてきたこと
- フーガハイブリッドシステムの動作の実際
- フーガハイブリッドが達成した性能
- 3つの技術的な壁とそのブレークスルー
- クラッチを使ったエンジン始動をレスポンス良く、スムーズに行う
- トルクコンバーター無しで運転性と耐久性を両立させる
- 一つしかないモータージェネレーターで充放電を成り立たせる
- 日産ハイブリッドシステム (1モーター2クラッチパラレル) の今後の展開
- 今後、重要になってくる技術とその方向性
- まとめ
- 質疑応答 / 名刺交換