表面張力・界面張力、関連する現象、時々見受けられるウソの説明と、自発的パターン形成による超撥水性表面の作製

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表面・界面張力は何故生じ、どのように測ればよいのか?表面・界面張力が関わる身近な現象にはどのようなものがあるのか?何かを塗る時に、ムラができたり、スジが入ったり、カスレたりするのは何故か?などについて概説します。  いかなる物質も表面・界面があるので、その性質を知らずしてマテリアルデザインはできません。基礎から表面・界面科学を理解することで、例えば、ある液体がある固体を濡らすか濡らさないかはどのようにして決まるのか?なぜ過飽和や過冷却といった熱力学的準安定状態が発生するのか?オストワルド熟成はなぜ起こるのか?どうして雪の結晶のような比表面積の大きいフィンガリング構造が自発的に成長するのか?などといったことが理解できるようになり、マテリアルデザインにおいて非常に有効であるはずです。

  1. 表面張力・界面張力、ならびにそれに関連する現象
    1. 表面・界面張力は、なぜ発生する?
    2. 表面 (界面) 張力と表面 (界面) 自由エネルギー (両者は何が違う?)
    3. Laplace圧とは? 過加熱、過溶解、過冷却など熱力学的準安定状態は、なぜ発生する?
    4. 固体基板を液体が濡らすか脱濡れが起こるかは、どう決まる?
    5. 脱濡れが起こった時、液体の接触角はどう決まる?
    6. 水に界面活性剤を溶解させると、なぜ界面張力は低下する?
    7. 界面活性剤水溶液の表面張力低下についての説明において、時々見受けられるウソ
  2. 塗装の際の塗りムラ、スジ、カスレが起こる原因
    1. 1977年ノーベル化学賞の対象となった「散逸構造:平衡から遠く離れた系の自己組織化」とは?
    2. 生命体に発生するバイオリズムと塗りムラ、スジ、カスレの意外な関係
    3. 平衡から遠く離れた条件下における界面形状ゆらぎの成長によるフィンガリング現象
    4. 平衡から遠く離れた条件下における自発的な表面パターン形成の有効利用
    5. 平衡から遠く離れた条件下における自発的な表面パターン形成の抑制とその工業的価値

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