粉体・粒子を密充填するための粒子径分布、粒子形状、表面状態の制御

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本セミナーでは、粉粒体について基礎から解説し、充填性・流動性の向上、粒子径分布・粒子形状・表面状態と充填性・流動性への影響について解説いたします。
また、粒子径分布・粒子形状・表面状態の制御について、モデル計算結果やシミュレーション結果、実験結果に基づき、丁寧に解説いたします。

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プログラム

微粒子を密充填することはセラミックス、金属成型体,プラスチックス用フィラー、電子部品,電池、錠剤、化粧品など様々な製品の製造、設計に関係する重要な操作である。しかし、粉粒体は固体や液体と異なる独特な特性を示し、その計測や制御には粉粒体操作の経験や知識が必要である。しかしながら、粉粒体工学を系統的に学んだ技術者・研究者は少なく、十分な知識がない状態で経験的に粉粒体に取り組んでいる場合が多い。  そこで、本セミナーでは最も基本的な粉体物性である粒子径分布や粒子形状の測定法、評価法を解説し、充填性・流動性へどのような影響を与えているのか、充填性や流動性を良くするにはこれらをどのように制御すば良いのかについてモデル計算結果、シミュレーションや実験結果に基づき分かりやすく解説する。また、X線マイクロCTスキャンを用いた非破壊観察に基づき、粉粒体充填層内部の空間率分布についても述べる。

  1. 粉粒体の特徴と物性
    1. 粉体や微粒子の特徴と物性
    2. 構成粒子の物性 (1次物性) 、粉体層の物性 (2次物性) と粉体操作
  2. 粒子径分布の測定と表現
    1. 粒子径の各種測定法と定義
    2. 粒子径分布とその表現法
  3. 充填性に対する粒子径の影響
    1. 充填状態の定量的表現法
    2. 充填性に及ぼす粒子径の影響を粒子間付着力と自重の関係から考える
    3. 限界粒子径とRollerの式
  4. 充填性に対する粒子径分布の影響
    1. 大小2成分充填時の空間率を表すFurnasの式
    2. 粒子径分布から空間率を推定する鈴木のモデル式
    3. 大小2成分粒子層における最密充填条件
    4. 最密充填を得るためにはどのような粒子径分布が良いのか?
    5. 粒子の付着性によって最密充填を与える粒子径分布はどう変化するか?
  5. 充填性、流動性に対する粒子形状の影響
    1. 粒子形状の定量的表現法
    2. 粉砕方法による粒子形状の違い
    3. 充填性、流動性を良くするためにはどのような粒子形状が良いのか?
  6. 充填性、流動性に対する表面状態の影響
    1. メカノケミカル反応による粒子表面の疎水化改質
    2. 充填性、流動性に及ぼす粒子表面疎水化の効果
  7. X線マイクロCTスキャン装置を用いた粉粒体充填状態の可視化
    1. X線マイクロCTを用いた充填層内部の空間率分布測定
    2. 粒子配列に及ぼす容器壁面の影響
    3. 粒子ピストン圧縮過程での空間率分布変化
  8. 質疑応答

受講料

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