研究開発テーマ・プロジェクトにおける費用対効果の数値化と経営層を納得させる報告の仕方

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本セミナーでは、研究開発活動、現行事業、新規事業創出の貢献度を評価する方法および、経営層も思わず頷く、報告・説明の仕方、予算を獲得できるプレゼンテーションについて詳解いたします。

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プログラム

第1部 R&Dテーマ・プロジェクトにおける費用対効果の数値化、算定方法

(2023年5月15日 10:00〜12:00)

 企業を取り巻く外部事業環境は不確実性を増しており、今日ほど将来の外部環境の不確実性に備えて、コーポレートR&Dが先行技術開発の布石を打つことを期待されている時代はないでしょう。その一方で、技術はますます細分化・専門化が進み、研究開発の費用対効果は分かりにくくなっています。このような時代に研究開発者に求められるのは、RDテーマの費用対効果を数値化し、経営陣に説明・説得するスキルとなります。また、個々のテーマの経済性だけではなく、自社技術の全体像を把握したうえで、全体最適の技術深化の方向性、すなわち技術戦略を示すことが両輪で必要になります。  本セミナーでは、そのヒント・着眼点について、様々な企業で長年に渡り技術戦略策定の実務支援経験が豊富な現役コンサルタントが解説します。

  1. 今日の研究開発を取り巻く状況
  2. 研究開発テーマの費用対効果の算定の歴史
  3. 様々な費用対効果算定方法のメリットとデメリット
  4. スピードを重視した研究開発テーマの評価が最も普及している
  5. 自社の保有技術の棚卸の考え方:顧客価値を起点とした整理
  6. 自社保有技術の適材適所の評価方法
  7. 技術ポートフォリオマップからの中長期技術戦略立案の考え方
  8. 事業部ロードマップとRDテーマのロードマップを整合させるためのポイント
  9. 事業部/RDロードマップからの研究開発テーマの選択と集中
  10. 実践企業の事例紹介、コンサルティング支援による活動イメージのご紹介

第2部 研究開発の売上への貢献度評価、算出法と経営層への説明の仕方

(2023年5月15日 12:45〜14:45)

 研究開発の成果は最終的に製品・サービスの売上高への貢献度で評価される。しかし、その活動が実を結ぶためには、相当の時間を要するのが一般的である。事業部で売り上げが実現するのは研究開発の手を離れた後になりその貢献度は見えにくくなり、経営層からは活動の実際の理解が得られにくく、悪くすると「研究開発不要論」に繋がる懸念がある。経営環境が激しく変化する今の時代、基盤事業の強化や新規事業を生み出す研究開発部門の役割は益々重要になってきている。貢献度を理解して貰い経営層の支持を得るためには、活動の実態を正しく伝える手法を使い伝えなければならない。  本セミナーでは、売上貢献度の評価と経営層への説明の方法について解説する。

  1. 研究開発活動で生み出す成果
  2. 研究開発成果と事業ポートフォリオ
  3. 研究と開発の役割の違い
  4. 研究開発活動の貢献度評価法
  5. 現行事業への貢献度評価
  6. 新規事業創出での貢献度評価
  7. 研究開発活動の生産性評価
  8. 貢献度に影響する開発スピード
  9. NPV (ネット・プレゼント・バリュー) の考え方
  10. リターンマップ法によるプロジェクト成果評価
  11. 技術寄与度評価の推定
  12. 知的財産価値と貢献度の評価
  13. 研究開発の広報活動
  14. 経営層に伝えるべき研究開発活動情報
  15. 経営層の納得を得るための報告の方法
  16. 経営層の共感と支持を得るために

第3部 経営層を納得させるための費用対効果の算出と報告の仕方

(2023年5月15日 15:00〜17:00)

 提案する研究開発テーマが尖っていればいるほど市場での競争優位性は高まるが、実現可能性は逆に低くなる。しかも、社内調整の難易度も高くなる。著者も研究員としてキャリアをスタートさせたが、当時は新製品開発を担当していた当時これを実体験している。現在は経営層という以前とは逆の立場となり、部下がどのような提案・説明をすれば納得するかが理解できる。  ここでは、過去から現在進行形での著者の実体験を交えながら解説していく。

  1. 研究開発テーマ提案書に必要な要素
    1. 顧客価値とは
      1. C分析とプライシング
    2. 事業性評価
  2. 競争優位性と差別化
    1. ポジショニングの明確化
    2. 競争リスクと実現リスクのバランス
  3. イノベーションが生まれやすい組織作り
  4. 経営層に響くプレゼンテーション
    1. 説得力のある費用対効果の説明
    2. 予算を獲得できるプレゼンテーション
    3. 研究としての価値と事業としての価値の違い
    4. テーマ提案者のパーソナリティの重要性
  5. 経営者視点を有するR&D人材の育成方法

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