第1部 マテリアルズ・インフォマティクスのつまづきを克服した開発プロセス変革
(2023年5月15日 10:00〜11:30)
この数年急速に材料開発にマテリアルズインフォマティクス (MI) が導入され始め、掛け声が先行したフェーズから、開発現場のメンバーが身をもって実践するフェーズに移行しつつある。普及・啓蒙を加速し開発プロセスを変革するにあたって、より実戦的な活用を個々が体得していく必要がある。
本セミナーでは、コニカミノルタにおけるマテリアルズインフォマティクス普及の取り組み、その過程における課題克服について、事例を交えながらマテリアルズ・インフォマティクス初学者の目線で紹介したい。
- コニカミノルタの紹介
- コンピュータサイエンスの歴史と現在位置
- マテリアルズ・インフォマティクスとは
- 本筋は計算ではなく効率化
- 画期的な開発プロセス事例
- データだけでなく理論も必要
- 機械学習とシミュレーションが支えるマテリアルズ・インフォマティクス
- つまづきポイントと対処
- マテリアルズ・インフォマティクス社内普及の取り組み紹介
- 社内体制
- 人材育成
- データベース構築
第2部 花王R&DにおけるMI研究体制の構築と人材育成
(2023年5月15日 12:15〜13:45)
この10年ほどの間で、マテリアルズインフォマティクス (MI) による材料開発が急速に加速している。日本で着目を集めるきっかけとなった出来事としては、2011年に米国で開始された「マテリアルゲノム計画」があげられる。その時点で、弊社ではマテリアルズ・インフォマティクス研究が進んでいない状態であり、このままでは材料開発の分野で競争に遅れるとの危機感を持った。そのような状況下で、弊社研究所でマテリアルズ・インフォマティクスを立ち上げる必要があると考え、私はその導入を任された。取り組み初期の段階から、一研究所で進めては上手くいかないと悟り、ボトムアップ的に他研究所も巻き込んで進める必要があると考えた。
本セミナーでは、取り組み初期での「チーム編成や人材育成で苦労した点」や「マテリアルズ・インフォマティクスを利用した具体的な応用例」に関して紹介する。
- 背景
- マテリアルズ・インフォマティクス研究体制の構築
- マテリアルズ・インフォマティクスのためのデータベース作成
- どのようなデータを利活用するか
- 誰がデータクレンジングをするか
- 材料設計者に協力してもらうためには
- マテリアルズ・インフォマティクスを進めるための体制
- マテリアルズ・インフォマティクスを進めるにあたり必要な能力、及び人材
- プロジェクトリーダーに求められる能力
- データサイエンティスト、材料設計者に求められる能力
- チームとして求められる能力
- インフォマティックス人材の育成
- 教育対象者をどのように設定するか
- 人材育成講座 (初級編) の立ち上げ
- 人材育成講座 (中級編) の立ち上げ
- マテリアルズ・インフォマティクスの応用例
第3部 AI解析等の活用による材料開発の試行錯誤削減
(2023年5月15日 14:00〜15:30)
研究者による経験や勘に基づいて行われていた従来の材料設計に対して、AI活用による材料開発スキームがなぜ必要になってきているかという背景を説明する。その際、化学や材料化学に関する専門知識を生かすだけでなく、マテリアルズインフォマティクスなどのデータ駆動型サイエンスの技術を活用することの重要性を示す。その上で、ベースとなるデータの構築と、機械学習・深層学習の手法について具体例を挙げて紹介する。これらのデータと手法を材料開発に用いることで、実験試行錯誤削減を成し遂げることが可能となる。特に、産学連携国家プロジェクト等で具体的研成果を挙げたので、その内容を詳細に説明する。
- AI活用による材料開発スキームが必要になってきている背景
- 研究者による経験や勘に基づいて行われていた従来の材料設計
- AI活用による材料開発スキームの期待
- データ駆動型サイエンス技術を活用することの重要性
- マテリアルズインフォマティ クス
- データ駆動型サイエンスの技術
- AIのベースとなるデータの構築
- 構造化データと非構造化データ
- データ構築の課題
- 機械学習・深層学習の手法
- 機械学習の種類と詳細
- 深層学習の種類と詳細
- 実験試行錯誤削減を成し遂げた事例の紹介
- 産学連携国家プロジェクト等の内容と成果
第4部 マテリアルズ・インフォマティクス推進体制、ステップとデータ駆動型研究開発の取り組み
(2023年5月15日 15:45〜17:15)
近年あらゆる産業・業務におけるデジタルトランスフォーメーション (DX) は急速に進んでおり、企業存続の発展のためにDXは必須といえる状況にある。その流れでは産業の川上に位置する化学・素材の業界においても同様であり、特に研究開発の場面ではマテリアルズインフォマティクスをはじめとするデジタル技術の導入が盛んにおこなわれている。
本講演では、マテリアルズ・インフォマティクスを含む研究開発をDXを進める上での具体的な進めるべき論点と、それに対するアプローチ方法を解説し、長瀬産業のソリューションを紹介する。
- はじめに
- 自己紹介
- 長瀬産業の紹介
- 研究開発におけるDX
- 研究開発を取り巻く環境
- 研究開発DXにおける論点
- 長瀬産業が提供するソリューション
- 電子実験ノートを中心としてデータマネジメントプラットフォーム活用
- 機械学習活用による配合最適化
- 外部データの活用による発想の深化
- まとめ
複数名同時受講割引について
- 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 55,000円(税別) / 60,500円(税込) で受講いただけます。
- 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
- 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 121,000円(税込)
- 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 181,500円(税込)
- 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
- 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
- 他の割引は併用できません。
アカデミック割引
- 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)
日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。
- 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
- 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
- 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
- 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
- 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
- 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。
ライブ配信セミナーについて
- 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
- お申し込み前に、 視聴環境 と テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
- 開催日前に、接続先URL、ミーティングID、パスワードを別途ご連絡いたします。
- セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
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- タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
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