CO2を利用したメタノールの合成技術とエネルギーキャリアの可能性

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本セミナーでは、CO2を効率よくメタノールに変換する固体触媒に必須な要素・技術について、実例を示しながら解説いたします。

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プログラム

第1部 CO2からのメタノール合成の課題と新規触媒開発

(2023年5月11日 10:30〜12:00)

 演者らは、従来の銅系触媒とは異なり、低温低圧 (60°C,1 MPa以下) でCO2水素化によるメタノールが生成する新しい触媒を見出している。本講座では、従来のCO2からメタノール合成触媒の課題を明確にし、それを回避するための触媒設計指針を提示する。

  1. メタノールの用途
  2. CO2からのメタノール製造の動向
  3. 従来のCO2からのメタノール合成触媒
  4. 低温メタノール合成触媒 (均一系触媒)
  5. CO2からのメタノール合成の課題
  6. 反応機構解析に基づく触媒設計とその反応結果

第2部 CO2を利用したメタノール製造プロセス

 2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、CCUSが注目されている。CCUの一つとして、CO2と再生可能エネルギー由来のグリーン水素からのメタノール合成を紹介する。従来のメタノール合成プロセスとの違いを中心に、マーケットの動向や世界各国でのプロジェクトの動向等についてご紹介する。

  1. メタノール市場の概況
  2. 天然ガスからのメタノール合成とCO2からのメタノール合成プロセスの違い
  3. 当社のCO2からのメタノール合成プロセスg – MethanolRのご紹介
  4. 最近のCO2メタノールプロジェクトの動向

第3部 製鉄所排ガスからのCO2分離およびCO2を用いたメタノール合成

(2023年5月11日 14:45〜16:15)

 鉄鋼業におけるCO2排出削減のため、製鉄所排ガスからのCO2分離技術およびCO2有効利用技術 (CCU) の開発が進められている。本講座では、CO2有効利用技術の1つであるCCUメタノール合成に関して、関連する要素技術や高効率化に向けた技術開発内容について概説する。

  1. 鉄鋼業におけるCO2排出源およびCO2排出量
  2. 製鉄所排ガスからのCO2分離
    1. CO2分離プロセス概要
    2. 物理吸着法によるCO2分離メカニズム
    3. CO2吸着剤の性能および特徴
    4. 物理吸着法を用いた高炉ガスCO2分離
  3. CO2を用いたメタノール合成
    1. メタノール合成反応の特徴
    2. 膜分離を用いたCO2からの高効率メタノール合成
    3. メタノール合成に適した脱水膜の合成
    4. 膜反応器メタノール合成 スケールアップ検討

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