粉体プロセスにおける各種トラブルの予測・予防・対策

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第1部 粉体プロセスにおける付着・固結・滞留・閉塞・リークなどのトラブル実例と対処

(2023年5月19日 10:30〜12:30)

 粉体プロセスは粉砕、乾燥、集塵、輸送、貯蔵など多岐にわたり、そこでは様々なトラブルが発生します。粉体プロセス固有のトラブルを乾燥設備メインに発生事例と具体的な解決策について実施例を紹介しながら解説します。

  1. 付着
    1. 乾燥機伝熱面への付着による伝熱阻害
    2. 湿粉の分散
    3. 付着異物の製品混入汚染
    4. 集塵装置の付着
  2. 固結
    1. 乾燥工程での固結
    2. 充填工程での固結
    3. 保管工程での固結
  3. 滞留
    1. 異常滞留蓄熱による発火
    2. 滞留堆積による粉塵爆発
    3. 発火・粉塵爆発の防止策
  4. 閉塞
    1. ディスクドライヤー内の閉塞
    2. 流動層乾燥機の閉塞
    3. ロータリーバルブの閉塞
  5. リーク
    1. 回転機器のシャフトシールからの粉漏れ
    2. 最新シャフトシール構造
  6. フラッシング
    1. 貯蔵サイロにおけるマスフローとファンネルフロー
    2. 輸送機のフラッシングによる不安定供給
    3. 装置内からの粉の飛散

第2部 粉塵爆発と被害軽減対策について

(2023年5月19日 13:20〜14:20)

 粉体を取扱うプロセスにおいて、粉塵爆発の危険性を完全に除去することは困難である。本講では粉塵爆発とその被害ならびに、特に密閉度合いの高いプロセスで発生する粉塵爆発の被害軽減対策について解説する。

  1. 粉塵爆発とその被害について
    1. 粉塵爆発
    2. 粉塵爆発の被害
  2. 粉塵爆発の被害軽減対策
    1. 爆発圧力放散設備
    2. 爆発抑制装置 (サプレッションシステム)
    3. 爆発伝ぱ遮断システム
    4. その他の対策

第3部 〜粉体プロセスのトラブル要因の解明につながる〜 微粒子の“付着力・凝集力・摩擦力“測定解析法

(2023年5月19日 14:30〜16:30)

 近年のナノテクノロジーの進展につれて、粉体原料、中間製品、最終製品など、ますますファイン化・高機能化の傾向にあります。これに伴い粉体の諸操作やハンドリングにおけるトラブルが増えています。最近では、二次電池の粉体材料の設計、3Dプリンター用の粉体の設計などの相談も急増しています。  本講義では、付着力・凝集力・摩擦力に焦点を当て、粉体取り扱いの現場において混乱している粉体物性の適切な評価法、考え方をやさしく解説します。さらに、諸操作におけるトラブルの原因を粉体物性の面から探り、トラブル解決の手掛かりとなる適切な物性評価を行うことを提案します。

  1. 粉体の特徴と取り扱いの基礎
  2. 粉体の一次物性の評価
    1. 粒子径と粒子径分布の評価
    2. 粒子形状の評価
    3. 密度の表し方
    4. 比表面積・細孔径の評価
  3. 粉体の付着性
    1. 付着性と付着力の関係
    2. 付着力発現の要因
    3. 付着力の測定と評価
    4. 実用的な付着性の評価
  4. 粉体の流動性
    1. 流動性に及ぼす付着力・凝集力・摩擦力の影響
    2. 荷重下の流動性と非荷重下の流動性
    3. 流動の様式
    4. 流動性の測定と評価
    5. 実用的な流動性の評価
  5. その他の影響因子
    1. 粒子のかたさの表現
    2. 粉体の静電気特性
    3. 粉体の水分吸脱着特性

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