水溶性高分子の基礎物性とその活用による機能創製

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本セミナーでは、水溶性高分子のユニークな特性について事例研究を中心に紹介した後、界面活性剤共存系での水溶性高分子の特性・機能の拡大について解説いたします。
最後に、水溶性高分子の機能創製を目指したいくつかの事例研究について紹介いたします。

日時

中止

プログラム

日常生活で使用しているトイレタイー製品をはじめ、化粧品、食品、医薬品および化学品等の製剤中には、増粘剤、安定化剤、被膜形成剤等の何らかの目的で水溶性高分子が配合っされていると言っても過言でない。これは水溶性高分子物質を少量添加するだけで、所期の使用感および機能の向上が図れ、また製剤の安定性向上にも寄与できるためである。しかしながら、水溶性高分子物質は上記に示した特性以外に様々な優れた特性が内在している。  本講義では水溶性高分子のユニークな特性について事例研究を中心に紹介した後、界面活性剤共存系での水溶性高分子の特性・機能の拡大について述べる。最後に、水溶性高分子の機能創製を目指したいくつかの事例研究について紹介する。今後の水溶性高分子の分子設計および新製品開発研究の課題解決の一助となれば、幸いである。

  1. はじめに
  2. 水溶性高分子の分類とその性質
  3. 水溶性高分子溶液の物理化学的性質
    1. 水溶性高分子における水の役割
    2. 増粘・ゲル化作用
    3. レオロジー特性の事例
    4. 非水溶媒系増粘剤
    5. 無機系増粘剤の凝集構造
  4. 洗浄の基礎科学 – 衣料洗剤への水溶性高分子の応用
    1. 衣料用洗剤の洗浄手段の探索
    2. 衣料用洗剤
      1. 再汚染防止剤
      2. 高分子ビルダー
  5. 毛髪の科学と水溶性高分子によるヘアケア原料高度利用技術
    1. 毛髪化粧料の分類
    2. 整髪行動における頭髪/ヘアケア製剤間の相互作用
    3. 毛髪の内部構造
    4. 水溶性高分子によるタンパク質変性抑制効果
    5. [ 2-in-1 shampooのコンディショニング効果
      1. Trigger Mechanismの原理
      2. カチオン化ポリマーの種類とコンディショニング効果
      3. 複合高分子電解質の相図
    6. カチオン化ポリマー/高級脂肪酸塩複合塩の乳化特性
  6. 水溶性高分子によるアイロンパーマの熱損傷抑制効果
  7. カチオン化ポリマーによるカラー剤の褪色抑制効果
  8. 新規高分子物質によるヘアスタイリング剤
  9. 高分子物質のその他の機能・効果
    1. 保湿性
    2. 殺菌姓
    3. 吸水性
  10. 水溶性高分子/界面活性剤複合系の相互作用
    1. 界面活性剤の溶解性向上
    2. 界面活製剤の表面張力低下作用
    3. 界面活性剤の可溶化作用向上
    4. 水溶性高分子の粘度増加作用
  11. 水溶性高分子化合物の新機能創製
    1. バイオポリマー (アルカシーラン) のCompact globule 粒子による乳化特性 (三相乳化)
    2. アニオン界面活性剤耐性カチオン系高分子柔軟剤 (高分子ベシクル) の柔軟作用
    3. 水溶性高分子系配管抵抗減少剤 (DR剤) による 「流れ」の制御
  12. おわりに

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