知的財産のマーケティング活用とその進め方

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第1部 マーケティング・ツールとしての知的財産の活用方法

(2023年4月26日 10:30〜12:00)

 先進企業では、特許情報をSWOT分析や5フォース分析などの外部環境分析に用い始めており、最近ではIPランドスケープが特に注目されている。従来、知財、特に特許はこのような「情報」としてよりも、特許権侵害リスクというコンプライアンスの視点が大きかったように思われる。しかし、知財権は自社の市場への他社参入する機能も有しているため、企業経営、特にマーケティングのツールとして見ることが可能である。  そこで、本講座ではマーケティング・ツールとしての知的財産 (権利のみならず特許情報等も含む) の可能性・有用性について基礎からIPランドスケープを含めた応用まで解説する。

  1. マーケティングとは何か、知的財産の意外な接点と共通点
  2. 不思議なほど異論のないマーケティングの究極目的
  3. マーケティングと知的財産の接点及び共通点
  4. 全社戦略、経営戦略、事業戦略、機能別戦略とマーケティング
  5. マクロ環境分析における知的財産情報の活用
    • PEST分析
  6. ミクロ環境分析における知的財産情報の活用
    • 3Cs分析
    • 5フォース分析
  7. プロダクト・ポートフォリオマネジメント (PPM) と知的財産
  8. アンゾフの成長戦略マトリックスと知的財産
  9. 事業戦略 (競争戦略) と知的財産
  10. 新たなマーケティング・リサーチ手法としてのIPランドスケープ
  11. そもそもIPランドスケープ (IPL) とは何か、従来の知的財産活動 (特許調査) の目的の違い
  12. IPLの具体的イメージ (新規用途開発の例) 、利用できる様々な場面・活用実践例・FAQ
  13. STPと知的財産
  14. マーケティングミックスと知的財産
    • 4P
      • 製品戦略
      • 価格戦略
      • 流通戦略
      • プロモーション戦略
  15. ブランドと知的財産
  16. ブランドが競争優位に貢献する理由
  17. 技術のブランド化と知的財産

第2部 貝印における知財のマーケティング戦略への活用とポイント

(2023年4月26日 13:00〜14:30)

 世界で唯一の刃物総合メーカーを自負する弊社は。ある種、究極の顧客志向である「野鍛冶の精神」を会社理念に据え、「DUPS」 (Design, Unique, Patent, Story & Safety) との商品開発方針を展開している。そこでは、知財部門が商品企画の前から上市までの全行程でマーケティング部門を含め関係部門に伴走し商品の価値・魅力を最大化する「商品価値化策R」を含め、弊社が提唱する“庶民派のIPランドスケープ”を駆使した「知財戦略コンサルティング」を経営〜現場まで日々広く展開している。  本講座では、当該コンサルティングの実例、ベースとなる弊社のデザイン経営組織、更に、それを実践するための「目指すべき企業知財人材」について言及する。

  1. 弊社の顧客志向の原点、「野鍛冶の精神」
  2. 究極の商品開発哲学「DUPS」
  3. デザイン経営組織
  4. 知財の本質的機能を駆使した知財戦略立案
  5. “庶民派”のIPランドスケープ実例
  6. 「商品価値化策R」実例
  7. 「差別化担当部門」としての知財機能
  8. 弊社が目指す企業知財人材 他

第3部 マーケティング×無形資産

- 横河電機における知的財産のマーケティング的利活用 -

(2023年4月26日 14:45〜16:15)

 企業による投資には有形資産と無形資産投資の2つがあるが、投資家による企業の評価において無形資産が注目されている。無形資産には主に研究開発 (R&D) への投資などがあり、可視化をすることが難しいものの企業活動に重要な影響を与える。米国のS&P500企業の市場価値において2015年時点で84%が無形資産であり、一方で日本の日経225に採用されている企業を含め、アジア諸国では企業価値に占める無形資産の割合が今だ低い。  本講演では無形資産の重要性とその3本柱の1つである知的財産の価値を高めるためのマーケティング・マインドによる知財戦略、特に特許戦略の重要性を横河電機の事例を紹介しながら問う。

  1. 外部環境変化
  2. マーケティングの本質とは?
  3. 無形資産とは?
  4. YOKOGAWAの知財戦略
  5. 攻めと守りと協創の知財戦略
  6. 各種分析
    • 知財マクロ環境分析
    • 業界分析
    • 技術×特許分析

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