塗料は単独で存在することはできません。常に被塗物があり、その表面を覆う作業 が塗装です。より良い塗装効果を発揮させ、これを持続させるためには欠陥を未 然に防ぐ技術力をアップさせることが必要です。さらに、SDGsを遵守するため には次の2点が大切です。
- A.環境に負荷をかけない塗料と塗装方法の開発
- B.塗装製品の耐久性、耐候性向上につなげる考え方
本セミナーでは、Bを主目的に解説し、良い塗装ができること、良い塗膜を形成させることを伝授したいと考えます。
欠陥は自然現象ゆえ、サイエンスとして捉え、その対策を取るのが常道です。しかし、多くの欠陥には複数の要因が相互に絡み合い、原因の解明が難しい場合もあります。そんな時には、手をこまねいていても解決できませんから、何かしら手がかりを探したり、想像したりして、再現実験にトライする努力をしてみませんか。
まず、このようにして取り組んだ事例を紹介します。 本セミナーでは欠陥を解析するのに必要な武器、それは科学する能力ですが、事例を通じて、基本から解説します。欠陥のからくりが判ると、今度は欠陥を反対に利用してみたいと思い付くようになるかも知れません。要は、本セミナーで気付きと実践力を身に付ける訓練をしてみようと思ってください。
- 塗料・塗膜における欠陥現象
- 塗料状態における欠陥
- 皮張り、増粘
- ゲル化
- 分離、沈降、ケーキ化
- 塗装、乾燥時における欠陥
- ブツ
- タレまたはタルミ
- はけ目、ロール目、ゆず肌、額縁
- 糸引き
- 凹み、ハジキ
- ピンホール、あわ
- かぶり
- しわ
- つやびけ
- メタリックむら、色むら、色分かれ
- 塗料と塗装のKey point
- 塗料とはどんな材料か
- 液体塗料の原料と製造
- 塗料を何層も塗る理由
- 塗料の必要条件
- 塗料の分類
- 塗料用樹脂が変わると、何が異なるか
- 水性塗料用樹脂と架橋反応
- 粉体塗料の作り方と塗膜の特徴
- 良い塗装効果を発揮するために必要な塗膜物性
- 塗装系の原則と塗装系の設計
- 塗料は単層膜ではなく、複層膜として機能している -
- 重防食塗装系 – 東京タワーからスカイツリーへの変遷
- 溶接部がさびやすいのは
- 欠陥現象を解析するために必要なサイエンス
- 表面張力を見る目
- 表面張力の正体とは
- 凹みとハジキの話
- 対流現象とγ
- 固体の臨界表面張力γc の測定法
- 表面張力γと溶解性パラメーターδとの関係
- 流動性を見る目
- 蒸発と乾燥を見る目
- 蒸発すること
- 蒸発速度と沸点との関係
- トルエンと水の蒸発速度を比較する
- 蒸発速度の求め方・計算値
- 実用の乾燥法
- 付着性を見る目
- くっつく力の発生
- 付着性理論
- 付着強さの評価・試験法
- 付着強さのデーターは何を表しているのか
- 付着性に及ぼす要因とその影響
- 内部応力を見る目
- 身の回りの収縮現象
- 内部応力の発生
- 内部応力の支配要因
- 内部応力の測定法
- 塗膜の粘弾性を見る目
- 外力衝撃エネルギーの吸収機構
- 作用時間とがんばり時間
- TgとMcの求め方
- 欠陥事例とその対策
- 外観事例
- 水性塗料の泡・ハジキを止めるための添加剤の配合技術
- 目やせ
- ポリビンの変形
- 輪染み
- 塗膜の割れ・剥離事例
- 水道鋼管内面PE粉体コートの剥離事例
- 水道鋼管外面の塗装系剥離事例
- ヘルメットのノッチ割れを防ぐ塗料選択のポイント
- コンデンサー用絶縁コートの収縮応力の低減法
- 欠陥の逆利用テクニック
- はじき模様 – 水玉模様の出現テクニック -
- 対流とはじきを利用する模様 – ハンマートーン模様の出現テクニック -
- 割れ模様 – クラック模様の出現テクニック -
複数名同時受講割引について
- 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 55,000円(税別) / 60,500円(税込) で受講いただけます。
- 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
- 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 121,000円(税込)
- 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 181,500円(税込)
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アカデミック割引
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日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。
- 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
- 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
- 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
- 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
ライブ配信セミナーについて
- 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
- お申し込み前に、 視聴環境 と テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
- 開催日前に、接続先URL、ミーティングID、パスワードを別途ご連絡いたします。
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