ペプチド医薬品/原薬における製造工程管理とLC-MSによる極微量ペプチド分析

再開催を依頼する / 関連するセミナー・出版物を探す
オンライン 開催

本セミナーでは、ペプチド合成方法の基礎からスケールアップまでの考え方を解説いたします。
また、LC-MS分析時のトラブル解決策・ペプチド標品の検量線作成についても解説いたします。

日時

開催予定

プログラム

第1部 ペプチド医薬品の製造方法とスケールアップ時における品質管理/不純物管理の注意点

(2023年4月14日 10:30〜13:00)

 ペプチドの製造は液相法、固相法、リコンビナント法などの様々な製造方法が用いられているため、それぞれの手法において想定される不純物や製造工程管理が異なっています。そのため、ペプチド原薬の製造方法の検討では、低分子医薬品とは異なる観点での製造方法の開発が必要であると考えられます。また、対象製品によっては使用が好まれない反応溶媒や試薬などもあるため、注意が必要となります。  本講演では、ペプチド原薬製造方法の検討について化学合成に焦点を当てて紹介し、スケールアップや工程管理などの課題とその対応について解説させて頂きます。

  1. ペプチドとは
    1. ペプチドとは何か?
    2. ペプチド医薬品の現状
    3. 化粧品ペプチドの現状
  2. ペプチド合成方法
    1. 液相合成
    2. 固相合成
    3. 疎水性タグを用いた合成
    4. 新規ペプチド合成技術
  3. ペプチド分析方法
    1. LC-MS による不純物解析
    2. HPLC を用いた工程分析
  4. ペプチド精製方法
    1. 分取生成の条件検討の進め方
  5. ペプチド原薬製造のスケールアップ時の留意点
    1. スケールアップにて考慮すべき項目
    2. 合成における不純物の抑制の考え方
  6. トピックス

第2部 LC-MSを用いた極微量ペプチド標品の吸着と検量線作成

(2023年4月14日 14:00〜16:00)

 ペプチドホルモン等は中枢神経等に作用し多様な生理作用を発現する。実際のペプチドを直接分析する際にはその代謝物も含めLC-MS法が有用である。一方で極微量のペプチドを分析しようとすると、装置の問題よりも実験系における吸着が大きな問題となることが多い。ここでは脳などに含まれる神経ペプチドY (NPY) のLC-MSによる定量分析を例として実際のトラブルやその対処法について概論する。

  1. ペプチド標品のLC-MS分析
  2. LC-MS分析におけるキャリーオーバーの問題
    • キャリーオーバーとは
    • トラブルシューティング戦略
    • 検証1 カラムへの吸着
    • 検証2 オートサンプラーへの吸着
    • 検証3 配管、その他
    • まとめ
  3. 極微量ペプチド標品の吸着と検量線作成
    • 定量分析と検量線パラメーター
    • 高感度定量LC-MS分析の最適化・バイアルに対する吸着
    • ブロッキング剤の検討
    • 吸着と経時変化
    • 有機溶媒の添加
    • 吸着阻害剤ペプチドの検討
    • 吸着阻害メカニズムとまとめ
  4. 脳のペプチド抽出
  5. アミド化/非アミド化ペプチドの分析例
  6. まとめ

受講料

複数名同時受講割引について

アカデミック割引

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

ライブ配信セミナーについて