第1部 暗黙知としての開発技術・実験の考え方とその可視化、技術継承の方法
〜組織と技術の自律的成長を生む技術継承の戦略と方法〜
(2023年3月31日 10:00〜12:00)
技術継承というとどうしても生産技術にスポットが当てられがちですが、研究開発、特に開発・実験技術の継承も大きな問題の一つです。開発・実験技術は生産技術のように定まった固定的なものではなく、ケースバイケースでその時その時に考えていくものであるので、マニュアル化も難しいと言えます。そのため、これまで開発・実験技術の継承についてはほとんど触れられてこず、個人の力量に任されていました。しかし、スピードと効率化、人材の流動化が激しい現代においては、開発・実験技術の継承も生産技術と同様に推し進めなければなりません。
本講演では、特に開発・実験技術にフォーカスして、技術継承の本質の理解と共に、発展的成長へと繋がる技術継承戦略の考え方、そして、その戦略を実現するための具体的方法 (伝える内容、伝え方、技術の情報化) について、暗黙知と形式知という考え方や行動心理学の考え方を取り入れて解説します 。
- イントロダクション
- 開発・実験技術とは
- 生産技術との違い
- 技術継承とは
- 開発・実験技術継承の目的
- なぜ継承するのか
- 開発・実験と継承
- なぜ継承が難しいか
- 本質的課題
- 現実的な現場の課題
- 内面の可視化
- 情報化の難しさ
- 大いなる誤解の存在
- 開発・実験技術継承における課題
- 伝える側の課題
- 受け手の不在
- 責任と原因の帰属
- 継承における心理的課題
- 現場担当者任せの課題
- 技術継承と暗黙知
- 継承プロセスとは
- 重要な顕在化の方法
- ヒアリングとインタビュー
- 4Q
- フロー化
- トップダウン&ボトムアップ
- フローの深掘り
- 開発・実験技術継承のキーポイント
- 形式知化の向こう側
- 継承することの本質
- 伝えること
- 丁寧??
- 人を動かす伝え方
- 熟練者とは何か
- 業務化と期限、ゴール設定
- トップの旗振り
- バランス
- 開発・実験技術継承の準備
- 技術継承の意義の周知
- 準備の重要性
- 棚卸
- 技選
- 選別
- 人材の棚卸
- 開発・実験技術の可視化と継承
- より難しい継承
- 開発・実験技術とは何か
- 思考と作業
- 開発・実験技術 (スキル) の分類
- 流儀 (個性) の整理
- 動作の継承
- 思考の継承
- プロセスへのアプローチ
- 必須の実験検討項目
- マニュアルの統合
- OJT
- 技術継承の方法 (伝え方と教え方)
- 継承のパターン
- 要素分解 (手強い対象は分解する)
- 認知バイアスの罠
- 全体イメージ (テーマ) の共有
- 良い訓練とは
- 以心伝心
- 徒弟制度
- 育成と継承
- 伝える側の教育が必要
- 受け手となれるような事前教育
- アフターフォロー 12.まとめ (継承のゴール)
第2部 ムラテックにおけるコア技術の棚卸しと技術伝承体制の築き方
(2023年3月31日 13:00〜15:00)
コア技術や技術継承を考えるには「自分たちのコア」を宣言することが肝心です。ムラテックのR&Dは2004年に発足し、事業部から見れば「後つけ組織」でした。我々は「R&Dはムラテックにとって本当に必要なのか」という存在意義を考え続けました。その結果、「R&Dはプラットフォーム技術がコアである」と定め、自分たちの役割を明確に宣言しました。これにより、強める技術領域が明確となり、事業部門とも連携力が高まるようになりました。
本講演では、技術の棚卸、コア領域の明確化、コア人材が活躍できる風土つくり、技術伝承について自身の経験も踏まえ、取り組んできたことをご紹介させていただきます。
- ムラテックの紹介
- ムラテックの紹介
- 全社開発マネジメント
- 横断的開発マネジメントの構築
- ロードマップを核にした開発体制
- ステージゲートは「カオスのマネジメント」
- コアを明確にしたプットフォーム技術戦略
- コア技術戦略の考え方
- 技術の再定義と要素技術の棚卸 (ミクロ視点)
- コアの宣言 (マクロ視点)
- イノベーションを生み出す決め手は「人」
- イノベーターが活躍できる環境と組織作り
- イノベーター人材の強化と継承
- チャレンジを是とする企業風土が不可欠
第3部 コア技術の可視化とコア技術活用人材育成の考え方と進め方
(2023年3月31日 15:15〜17:15)
我が国の多くの企業においては、その技術力が競争優位の最大の源泉と期待されています。一方で自社の技術を有効に活用し、競争力を高めることに成功している企業は一握りと言えるでしょう。この背景には、事業成長につながるコア技術が明確に出来ていない、或いはコア技術を如何に発展させて事業に活用するのか、中長期的なビジョン、プランが描けない等の悩みがあるのではないでしょうか。また技術は企業組織や個々の技術者と強く結びついて存在するものです。従ってコア技術を効果的に活用するためには、これを実践する体制の構築や人材育成も重要な課題となります。
そこで本セミナーでは上記のような課題解決に対する実践的な考え方や進め方をご紹介します。
- 経営と技術について
- 技術の可視化の考え方と進め方
- 技術評価とコア技術設定の考え方と進め方
- 社内コア技術を核とした事業成長の考え方と進め方
- 非連続な技術発展を実現するための技術の捉え方
- 如何に社外技術を導入して事業成長を実現するか
- コア技術保有人材の可視化と評価の考え方と進め方
- 技術人材のあるべき姿とは
- 事業の屋台骨を支えるコア技術人材育成の考え方と進め方
- 活動実践事例
複数名同時受講割引について
- 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 55,000円(税別) / 60,500円(税込) で受講いただけます。
- 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
- 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 121,000円(税込)
- 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 181,500円(税込)
- 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
- 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
- 他の割引は併用できません。
アカデミック割引
- 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)
日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。
- 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
- 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
- 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
- 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
- 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
- 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。
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