材料・商品開発のための触感評価と触覚センシング活用ノウハウ

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本セミナーでは、触感について基礎から解説し、講師が開発した最先端の触覚センシングシステムを用いた研究成果を解説いたします。
また、各方面で利用されている触覚センシングシステムの特性について具体的に紹介したうえで、化粧品・日用品・繊維・塗料・自動車分野と関連する原料・材料の手触り評価とこれを利用した商品開発の事例を紹介いたします。

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プログラム

モノの手触りは化粧品・日用品・繊維から自動車・ロボット・バーチャルリアリティーまでさまざまな商品・システムやこれらを構成する原料・材料を開発する上で重要な評価項目となっており、操作性や機能に優れていることはもちろんのこと、触った瞬間に魅力が伝わったり、触れるほどに好ましく感じられるものを作り出すことが求められています。そのため、これらの分野では「使用感」「好感」「上質感」等の触感が求められることが一般になってきました。  しかし、特に化学をバックグラウンドとする材料開発の現場では、顧客の求める抽象的な質感を実現するために、モノの手触りを的確に評価し、商品の設計に反映するために苦労されていることが多いのではないでしょうか?  今回のセミナーでは、商品開発における触感の重要性をお話ししたうえで、触覚の認知メカニズムとヒトがなぜ「さらさら」「しっとり」「なめらか」等の多彩な触感を感じるのかを、私たちが開発した最先端の触覚センシングシステムを用いた研究成果に基づいてお話しします。また、各方面で利用されている触覚センシングシステムの特性について具体的に紹介したうえで、化粧品・日用品・繊維・塗料・自動車分野と関連する原料・材料の手触り評価とこれを利用した商品開発の事例を紹介します。明日から開発の現場で使えるテクニックをと説明しますので、ぜひご参考ください。

  1. 材料開発における触覚センシングの重要性
  2. 手触り・触感の発現メカニズム
    1. ヒト皮膚の構造と触覚受容器 特性の異なる4種類の受容器が多彩な感覚を生み出す
    2. 触覚の不思議 年齢・性別・身体の場所によって感覚が変わるのはなぜ?
    3. 脳における情報処理
  3. ヒトはなぜ多彩な触感を感じるのか?
    1. ヒトそっくりの指モデル・人工皮膚をつけただけで触感評価の制度が向上?
    2. ヒトの自然で滑らかな動きを再現するバイオミメティック触覚センシング
    3. 「しっとり」「さらさら」「ぬくもり」 … 多彩な感覚が発現する物理的なメカニズム
  4. 現在実用化されている触覚センシングシステムの仕組みと特性
  5. 化粧品・化粧品原料の手触り評価
    1. スキンケア・トリートメントの効果も一目瞭然? ヒト皮膚・毛髪の摩擦ダイナミクス
    2. 商品の微妙な違いを識別するメイクアップ化粧料の摩擦ダイナミクス
  6. 日用品の手触り評価
    1. 植物油脂を塗布した木材の自然な仕上がりとなめらか触感
    2. 毛並みをなめらかにするペット用クレンジングシート
  7. 繊維の手触り評価
    1. 繊維の風合いを総合的に評価する「KAWABATA EVALUATION SYSTEM」
    2. 濡れてないのになぜ感じる? 布地の「ぬめり」と「しっとり」
    3. 微妙な感覚を評価する 濡れた布地の触った瞬間のヒンヤリ感の定量化
  8. 自動車用樹脂材料の評価
    1. kanseiに訴えかける自動車の設計
    2. プラスティックなのに柔らかい? ソフトフィール加工

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