水素液化技術の動向と高効率化を実現する磁気冷凍技術

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現在、120カ国以上が2050年までにカーボンニュートラルを実現することを表明している。水素エネルギーの利用は、そのための主要課題の1つとして位置づけられる。水素の製造、貯蔵、輸送、使用の各段階におけるインフラ開発と整備が必須であり、特に水素の貯蔵と輸送はエネルギー密度の観点から液体水素の利用が望ましい。一方で、水素の液化温度は – 253°Cという極低温であり、液化に要する費用が液体水素価格の3分の1を占めるため、コスト競争力にも優れた水素社会の実現には、水素液化効率を飛躍的に向上することが求められる。  本講演では、水素社会に向けた水素液化の必要性・優位性・コストや現状の課題とともに、磁性体の磁気熱量効果を利用する高効率な磁気冷凍技術とそれによる水素液化を紹介する。

  1. 水素社会
    1. 水素を取り巻く国内外情勢
    2. 水素キャリア比較
    3. 液体水素の必要性・優位性
    4. 水素液化技術の課題
  2. 磁気冷凍の基礎
    1. 磁気冷凍の歴史
    2. 磁気冷凍の基礎
    3. 磁気冷凍サイクル
    4. 磁気冷凍実験の実例
  3. 磁気冷凍の応用
    1. 低温応用1 (断熱消磁冷凍)
    2. 低温応用2 (宇宙用冷凍機への展開)
    3. 高温応用1 (能動的蓄冷式磁気冷凍 (AMR) の原理)
    4. 高温応用2 (室温AMRの紹介)
  4. 水素液化用磁気冷凍機の開発
    1. 従来技術による水素液化
    2. カルノー式磁気冷凍 (CMR)
    3. NIMSにおけるCMRを利用した水素液化
    4. 能動的蓄冷式磁気冷凍 (AMR) による水素液化

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