エポキシ樹脂用硬化剤の種類、硬化メカニズム、選び方・使い方、その評価

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本セミナーでは、エポキシ樹脂とその硬化剤の基礎から解説し、エポキシ樹脂配合を設計するにあたって有用な分析手段、反応解析法、組成 – 物性 – 特性との相関関係などを具体例を挙げて詳説いたします。

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プログラム

第1部 エポキシ樹脂の構成、構造、各種応用および アミン系化合物の特徴と硬化剤としての応用

(2023年3月20日 10:00〜11:15)

 硬化剤の選定がエポキシ樹脂の特性に大きく影響を与える。  本講座では一般的によく使用されるエポキシ硬化剤と、その選定基準について解説する。また弊社保有の硬化剤の紹介を交えながら、硬化物の特性についても解説する。

  1. 序論
    1. エポキシ樹脂の配合
    2. エポキシ樹脂と硬化剤
    3. 硬化剤の体系
    4. 硬化条件と硬化剤の選択
  2. 硬化剤各論
    1. 室温硬化
      1. アミン系硬化剤の種類
      2. 各種アミンによる硬化物性能
      3. アミンの変性方法と機能付与
      4. 変性アミン硬化剤等のご紹介
      5. 希釈剤の種類と特徴
      6. アミン価と活性水素当量配合比の計算
    2. 加熱硬化系
      1. フェノール硬化剤
      2. 酸無水物硬化剤
      3. 触媒型硬化剤
      4. 潜在性硬化剤

第2部 フェノール系硬化剤の構造とエポキシ樹脂硬化物の物性との関係

(2023年3月20日 11:30〜12:30)

 前半では、フェノール系硬化剤の種類や特徴、製法方法などのの基礎から解説します。 後半では主に分子骨格と耐熱性の関係をデータをもとに解説したうえで、耐熱性と相反する諸特性を基礎物性理論と硬化物データを関連付けながら解説し、それぞれ相反関係にある機能を両立する分子デザインとその合成技術について紹介します。  また最近のトピックスとして低誘電率化の手段として注目されている活性エステル型硬化剤 (2022年にエレクトロニクス実装学会より技術賞を受賞) について解説を行います。主に電気電子材料用向けに焦点を当てたセミナーです。

  1. はじめに
    • フェノール系硬化剤とエポキシ樹脂の反応機構
    • フェノール系硬化剤の長所と短所
    • フェノール系硬化剤の種類
    • 代表的なフェノール系硬化剤の種類と特性
  2. 電気電子材料の技術動向
  3. フェノール硬化システムによるエポキシ樹脂硬化物の一般的な耐熱向上技術の紹介とその課題
    1. 一般的な耐熱向上技術
      1. 官能基濃度の影響
      2. 官能基数の影響
      3. 配合比率の影響
      4. 硬化性の影響
    2. 耐熱性に相反する重要特性
      1. 吸湿性
      2. 誘電特性
      3. 難燃性
  4. 耐熱性と相反する諸特性を両立する分子デザインとその合成技術
  5. 耐熱性と相反する諸特性を両立する分子デザインを応用した最新の特殊エポキシ樹脂硬化剤の紹介

第3部 酸無水物系エポキシ硬化剤の特徴と高機能化

(2023年3月20日 13:15〜14:15)

  1. 酸無水物系エポキシ硬化剤の概要
    1. 酸無水物の特徴
    2. 酸無水物の使用方法
    3. 酸無水物を使いこなすポイント
  2. 酸無水物の高機能化
    1. 高耐熱・耐湿性液状酸無水物
    2. 可撓性付与型エポキシ硬化剤
    3. 不揮発性酸無水物

第4部 エポキシ樹脂チオール系硬化剤の機能とエポキシ樹脂硬化への応用

(2023年3月20日 14:30〜15:30)

  1. 多官能チオール化合物について
    1. エステル型チオール
    2. エーテル型チオール
  2. エポキシ樹脂の硬化への応用
    1. チオール系硬化剤の反応性
    2. 硬化物物性の特徴
  3. その他

第5部 イミダゾール硬化剤の特徴と使用方法

(2023年3月20日 15:45〜16:45)

 イミダゾールは、高反応性と樹脂の高耐熱化を達成できるエポキシ樹脂硬化剤で ある。本講演ではイミダゾール系硬化剤の特徴・使用方法・配合例について説明 する。

  1. イミダゾールの特徴
  2. イミダゾール系硬化剤の特徴
  3. イミダゾール系硬化剤の反応性制御
  4. 四国化成のイミダゾール系硬化剤
  5. 配合例
  6. 潜在性硬化システム
    1. 潜在性硬化剤
    2. アミンアダクト型潜在性硬化剤
    3. マイクロカプセル型

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