緑内障治療薬の創薬ターゲットと新薬開発プロセス

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第1部 緑内障診療からみたと創薬ターゲット

(2023年3月15日 10:30〜12:00)

 超慢性疾患である緑内障は現在先進国の疾患原因第一位の代表的眼科疾患である。薬物、レーザー、手術による治療が行われているが、様々な課題に直面している。今回は緑内障診療課題から見える創薬ターゲットについて講演する。

  1. 緑内障診療の現状と将来に向けての課題
    • 現在の緑内障診療の状況と今後緑内障診療における様々な課題を総括する
  2. 緑内障薬物治療の課題
    • 緑内障治療の中心である薬物治療の現状と直面する様々な課題、ならびに現状可能な解決候補作の提案
  3. 緑内障薬物治療のこれからの方向性
    • 新しい視点からの緑内障薬物治療の今後のターゲットと方向性

第2部 緑内障モデル動物を用いた新規治療法の探索

(2023年3月15日 12:45〜14:15)

 緑内障に対しては眼圧降下療法が行われているが、それだけでは進行する症例も多く、新たな治療法が求められる状況にある。当研究室では疾患モデル動物を用いて、既存薬や遺伝子治療の効果に関する検討を行っているので、最近の成果についてご紹介したい。

  1. 緑内障疾患モデルを用いた既存薬および新規薬剤の効果検討
    • 正常眼圧緑内障の疾患モデル (マウス、マーモセット) の概要
    • 薬剤 (点眼薬を含む) による神経保護効果の検討について
  2. 遺伝子治療による神経保護と視神経軸索再生の試み
    • 細胞膜結合型TrkB (神経栄養因子受容体) による治療研究

第3部 緑内障治療薬開発プログラム、プロセスにおける留意点

(2023年3月15日 14:30〜16:00)

 緑内障は日本人の失明原因の1位であり、高齢化とともにさらに増加する疾患である。 現在の治療 (治療薬および手術) はすべて眼圧下降を目指すものであるが、疾患の本質である視神経障害の進行を抑制しようとする試みも始まっている。  本講では今後の緑内障治療薬開発に向けた留意点について、演者自身の開発経験を踏まえて概説する。

  1. 緑内障を正しく理解する
    1. 緑内障の本質、病態
    2. 開発品の作用機序、臨床での作用点
  2. 開発品の適切な製品ポジショニング (TPP) 設定
    1. 眼圧下降薬/デバイス等の場合
      • 単剤、併用
      • 長期使用での有効性、安全性
    2. 視神経保護等の場合
      • 単剤、併用
      • 期待効果の検証
  3. 開発プログラムの設定、留意点
    1. 眼圧下降薬/デバイス等の場合
    2. 視神経保護等の場合

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