第1部 パワーエレクトロニクス向け軟磁性材料の開発動向と応用技術
(2023年2月24日 10:30〜12:00)
SiCなどのパワー半導体の汎用化で、パワーエレクトロニクスデバイスの出力は大きく向上されている。他方、電力変換で重要な役割を果たす軟磁性材料分野では限られた種類の材料しか使われておらず、半導体からパワー半導体のような革新的性能向上は起きていない。本講座では、各種軟磁性材料の実情や性質に触れ、限られた材料を適材適所に用いることで、性能を最大限発生させるヒントにしたい。また、次世代軟磁性材料の一つの方向性として開発されたFe基高Bsナノ結晶材料の紹介を通じ、熱処理の最適化と軟磁性発現の例を示す。材料メーカーとデバイスメーカーの垣根を超えたデバイス開発の重要性を考える機会にしたい。
磁性材料を専門に扱われている方には、軟磁性材料を体系的に整理し、各種材料のメリット・デメリットを見直す機会にしていただき、開発や改善の糸口の一助になれば良いと思います。
モーター、磁性部品 (材料を使う側) の参加者には、材料系の技術者・研究者とディスカッションされる際にスムーズなコミュニケーションが図れるよう、用語や要点を知っていただき、材料選定や取り扱いに関するヒントになれば幸いです。
パワーエレクトロニクス分野で軟磁性材料がどのように使われていて、求められる特性の潮流から今後の展望として、講演者が開発中の材料の紹介をする。
- 背景
- パワーエレクトロニクスデバイス
- パワエレデバイスに使われている軟磁性材料に求められる性質
- パワエレで使われている軟磁性材料
- メタル系材料
- フェライト系材料
- 既存材料の特徴と今後のニーズ
- 液体急冷合金と軟磁性
- Fe基アモルファス合金の特徴
- Fe基ナノ結晶合金の特徴
- 高Bsナノ結晶軟磁性合金
- 高Bsナノ結晶合金の開発
- 高Bsナノ結晶合金の活用の可能性
- 高Bsナノ結晶合金の今後の展開
- まとめ
第2部 軟磁性材料の高周波磁気特性とその計測、評価法
(2023年2月24日 13:00〜16:30)
本講座では、高周波磁気デバイス応用を目指すうえで、軟磁性材料としての必須条件や材料とデバイスの適用周波数帯の関係などに関する概略を紹介する。それをもとにしながら、軟磁性材料の種類と、その静・動的磁気特性に関する詳細な説明を行う。
同時に、それらの材料における磁気特性を理解するために必須となる、さまざまな周波数帯域における磁気計測・評価法に関する説明と、講師らのグループで最近開発中の新規計測・評価法と、それらの開発動向に関する概略について説明を行う。
- はじめに
- 軟磁性材料の種類
- 軟磁性材料の磁気特性
- 静磁気特性
- 高周波磁気特性 (磁壁移動・磁化回転による挙動)
- 軟磁性材料の磁気計測・評価法
- 静磁気特性計測・評価法
- 高周波磁気特性計測・評価法
- 新規磁気特性計測・評価法の開発と,最新開発動向
- まとめ
複数名同時受講割引について
- 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
- 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
- 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
- 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
- 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
- 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
- 他の割引は併用できません。
アカデミック割引
- 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)
日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。
- 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
- 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
- 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
- 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
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