2020年3月に国内でサービスが開始された5Gは利用が増加し2023年2月末現在、面積利用率は30%強に達している。一方、2019年12月に免許申請が開始されたローカル5Gは、約150の企業や機関が免許を取得し、150以上の実証実験が報告されている。ローカル5Gについては、低価格化が進展しただけでなく、製品やサービス、性能評価ツールなどが出揃い、2023年には新展開により利用が急増すると期待されている。また、2030年あるいはその先の実現を目指すBeyond 5G/6Gに関しては、議論が活発化している。
本セミナーでは、5Gの概要と基本技術を述べた後、ローカル5Gの現状、今後の動向、課題について説明する。ローカル5Gについては、競合する無線LANの最新、今後の動向を述べた後、無線LANと比較、評価する。Beyond 5G/6Gについては、明確になった技術目標について述べた後、この目標に向けた国内外の研究機関や通信事業者、通信ベンダのホワイトペーパーの内容紹介も含め、Beyond 5G, 6Gの最新動向、将来展望を述べる。
- 移動通信システムの標準化機関と動向
- 標準化機関
- 3GPPのリリースとドキュメント
- 移動通信システムの変遷
- 5G移動通信システム
- 5Gの概要
- 5Gのロードマップ
- 5Gの市場予測
- 5Gの3種類のサービスと利用シナリオ
- 5Gの要求条件 (ITU-R)
- 5Gにおける代表的サービスの位置づけ
- 5Gの技術
- 物理層 (5G NR) :主要諸元、高速化/大容量化、低遅延化
- 広い周波数レンジへの対応
- Massive MIMO
- LDPCとPolar符号
- Shot TTI
- Fast HARQ-ACK
- 使用周波数 (ITU-R WRCにおける検討詳細)
- RAN-CNアーキテクチャ (SAとNSA)
- システムアーキテクチャの技術要素:ネットワーク仮想化とネットワークスライシング、MEC
- 車 (C-V2X)
- IoTへの対応
- リリース16 (2020.3) に追加された主な機能
- リリース17 (2022.3) に追加された主な機能
- 5Gのまとめ
- ローカル5G
- ローカル5Gの背景
- ローカル5Gとは
- ローカル5Gのコスト面での実現性と課題
- ローカル5Gの運用方法
- ローカル5Gで実用化が期待されるアプリケーション
- 代表的アプリケーションと利用シーン例
- ローカル5Gの主なユースケースと適用5G技術
- ローカル5GとIoTセンサネットワークLPWA
- ローカル5G vs. 無線LAN
- 5G / ローカル5G対無線LANの背景
- ローカル5Gと無線LANの競合
- IEEE 802.11ax (Wi-Fi 6) の特徴
- Wi-Fi 6Eでさらに高性能化
- IEEE 802.11be (Wi-Fi 7) と無線LAN の今後の展開
- ローカル5Gの導入シナリオ
- ローカル5Gの今後
- IoTセンサネットワークLPWAとの同時利用後
- Beyond 5G / 6G移動通信システム
- Beyond 5G / 6Gの背景
- 6Gの技術目標
- テラヘルツを利用した5Gの10倍から100倍の超高速大容量
- 5Gの1/10の超低遅延、低ジッタ
- 5Gの10倍の超多数同時接続
- 2022年現在の1/100の超低消費電力
- 超安全
- 超高信頼
- 超カバレッジ拡張 (陸・海・空・宇宙での利用)
- 固定-移動通信融合
- AI利用による自律的運用
- CPSの完全時刻同期の実現
- 超高精度測位
- 補完ネットワークとの高度同期
- Beyond 5G / 6Gのマイルストンと5G Advanced
- 海外動向
- 米国
- 欧州
- 中国
- 韓国
- 国内動向:Beyond 5G / 6Gのイメージと開発技術
- NICT (情報通信研究機構)
- NTTドコモ
- KDDI
- ソフトバンク
- 楽天
- NEC
- 富士通
- 今後の課題