不織布のすべて。

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本セミナーでは不織布の基礎から解説し、不織布の発展の背景、不織布の製造方法、各種不織布の構造と特徴、不織布の用途開発、最近の不織布に関する用途および技術開発動向などについて詳解いたします。

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プログラム

新型コロナウイルスの感染防止用としてマスクや防護服が脚光を浴びており、その主たる材料として不織布というものが用いられ、不織布というものがフィルター性や防護性などの機能性に優れた材料であるという認識が高まってきている。以前は、不織布は織物や編物の副次的なものであったが、その機能性が認識され、用途は急速に拡大しており、日本で製造される不織布の約98%が産業用として用いられている。  その用途は様々であるが、優れたコストパフォーマンスと構造的特徴である独特の繊維集合体多孔構造を活かして濾過性、吸収性、防護性、包装性、遮音性、熱遮断性、クッション性などの機能性が要求される用途で用いられることが多く、これまで右肩上がりの成長を示してきている。特に、医療・衛生分野、フィルター分野や自動車の防音分野では機能性に優れた多くの新製品が開発されている。  ここでは、日本不織布業界の現状や不織布製造技術の種類や特徴、最近の技術的および商品開発の動向について述べると共に、グローバル化によるこれからの不織布業界の課題について解説する。

  1. 不織布業界の現状
    1. 不織布とは
    2. 日本の不織布産業の現状
    3. 不織布産業発展の歴史
    4. 不織布産業発展の背景
    5. 世界の不織布産業の現状
  2. 不織布製造法と用途の進展
    1. 不織布に用いる繊維
    2. 不織布製造法の種類と特徴
      1. ウエブの形成方法
      2. ウエブの接着方法
      3. 不織布の仕上げ加工方法
    3. 不織布の用途
      1. 衛生用途
      2. 医療用途
      3. フィルター用途
      4. 自動車関連用途
      5. ワイパー用途
      6. 土木・建築用途
      7. 電池セパレータ用途
      8. 将来性のある産業用繊維資材分野
    4. 新しい不織布製造方法
  3. 不織布製造技術の動向
    1. 複合化技術の多様化
    2. 製造機械の多目的化
    3. リサイクル関連技術の進展
    4. エアレイ技術の多様化
    5. スパンレース技術の進展
    6. 極細繊維、ナノファイバー不織布製造技術の多様化
    7. 日本のオリジナル技術
  4. 最近の不織布関連トピックス
    1. ISOによる不織布の新定義の決定
    2. 水解性 (水洗性) の評価基準の制定問題
    3. コロナウイルス感染防止製品 (マスク、防護服等) の機能性向上
    4. 高機能自動車用吸音材の開発 (EV化への対応)
    5. セルロースナノファイバー (CNF) の不織布への適用
    6. SDGs、海洋プラスチック (マイクロプラスチック) 問題への対応
    7. 食品衛生法の一部改正 (ポジティブリスト) への対応
    8. グローバル化への対応
    9. 最近の環境関連見本市で見られた不織布
  5. 不織布産業の将来動向
    1. 不織布の発展予測
    2. 不織布産業発展のための課題

受講料

複数名受講割引

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

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