熱電変換の基礎と熱電変換材料・モジュールおよび発電システムの開発動向

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本セミナーでは、熱電変換材料・モジュール・発電システムの開発・応用に向けて、熱電変換現象から、熱電変換材料に重要な物性・有望な各種材料、モジュール製造のための接合技術、体温や自動車廃熱などによる熱電変換システム、熱電変換の課題・将来展望・活用方法・開発事例など、詳しく解説いたします。

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熱電変換材料は、温度差を与えると電力を生成 (熱電発電) し、電力を与えると冷却 (ペルチェ冷却) と発熱を起こす大変ユニークな材料です。熱電変換材料を用いた熱電発電は、熱を電気エネルギーに直接変換する固体装置であるため可動部が無くメンテナンスフリーで長寿命であり、スケール効果が無く高出力密度を有する発電方法です。持続可能な社会の実現に向けて、未利用熱エネルギーを直接電力として回収でき環境にも優しくクリーンな熱電発電の活用が益々求められてきています。  本セミナーでは、熱電変換の基礎から、熱電変換材料やそれらを用いた熱電発電モジュールとシステムについて、開発事例を交えて解説します。

  1. 熱電変換現象
    1. 熱電変換の歴史
    2. 真性半導体とn型及びp型半導体
    3. ゼーベック効果
    4. ペルチェ効果
    5. トムソン効果
    6. その他の熱電効果
      1. 磁気熱電効果 (異常ネルンスト効果)
      2. スピンゼーベック効果
      3. 横方向熱電効果
    7. 熱電変換でできること
      1. 熱電対
      2. ペルチェ冷却
      3. 熱電発電
  2. 熱電変換材料
    1. 熱電変換材料に重要な物性
    2. 性能の指標と変換効率
      1. 性能指数
      2. 性能指数と変換効率の関係
      3. 代表的な熱電材料の性能指数
    3. 有望な各種熱電変換材料
      1. Bi2Te3系化合物
      2. 亜鉛アンチモナイド化合物
      3. (充填) スクッテルダイト化合物
      4. クラスレート化合物
      5. ホイスラー型化合物
      6. PbTe系化合物
      7. AgSbTe2-GeTe系化合物 (TAGS)
      8. マグネシウムシリサイド化合物
      9. 高マンガンシリサイド化合物
      10. Si-Ge系合金
    4. 熱電変換材料の製造方法
      1. ブリッジマン法
      2. 溶融+焼結法
      3. スパークプラズマ焼結法
      4. 液相-固相反応法
  3. 熱電発電素子・ モジュール
    1. 積層型熱電発電素子の構造
      1. 積層型熱電素子の概念
      2. 積層比の決定方法
    2. Π型熱電モジュールの構造
      1. 両面基板型
      2. ハーフスケルトン型
      3. フルスケルトン型
      4. 中間保持板付フルスケルトン型
      5. 管状型
      6. 多層型
      7. フレキシブル型
      8. 気密ケース内Π型熱電モジュールの発電シミュレーション
      9. 積層型素子によるΠ型熱電モジュールの熱電発電性能
    3. Π 型以外の熱電モジュールの構造
      1. 積層素子による直線型熱電モジュールの熱電発電性能
      2. 横方向熱電効果に基づく管状型熱電モジュール
    4. モジュール製造に関連する接合技術
  4. 熱電発電システム
    1. 熱電発電システム開発の歴史
    2. 廃熱を利用した熱電発電
    3. 熱電発電システムの具体例
      1. カスケード型熱電発電システム
      2. 宇宙での熱電発電システム
      3. 体温による熱電発電システム
      4. 温泉による熱電発電システム
      5. 連続鋳造設備における熱電発電システム
      6. 炎/沸騰水の温度差を利用した熱電発電システム
      7. カセットガスファンヒーターの熱電発電システム
      8. 自動車廃熱による熱電発電システム
    4. 車載熱電発電システムにおける発電量の試算
  5. 熱電変換の課題と将来展望
    1. 熱電変換の課題
    2. 廃熱利用による省エネルギー効果の試算
    3. 熱電変換の将来展望

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