第1部 FRTPへの遮燃性付与と車載電池周辺部材への応用
(2023年1月31日 10:30〜12:00)
- 車載電池に求められる安全性
- セルの発火リスクの増大
- セルの種類と発火リスク
- 熱暴走と熱連鎖
- 安全規格
- バッテリーケースとFRPTP
- バッテリーケースの材質
- FRPの可能性
- FRTP
- FRTPへの遮炎性の付与
- FRTPへの遮燃性付与と車載電池周辺部材への応用
第2部 リチウムイオン電池用断熱材、熱拡散材の開発とその可能性
(2023年1月31日 13:00〜14:30)
近年、リチウムイオン電池 (LiB) は自動車の電動化に向けて駆動用モーターやインバーターモジュールとともに基幹部品として重要な役割を果たしつつある。BEVでは航続距離を伸ばすために電池容量を相応に大きくし,かつ自動車としてのパッケージを最適化するよう高密度にモジュール化され適切な場所に設置する必要がある。そのため,LiBのサーマルマネジメント対策が重要な役割を果たしてくることになり,通常使用時の経時劣化を極力抑えるだけでなく,万が一の延焼防止対策を行い車両火災につながる大事故を回避するなど安全で快適な電動車両の提供につながるBMS (バッテリーマネジメントシステム) を担う保安技術の一つである。
本講では車載LiB用のサーマルマネジメント材として供される断熱材、熱拡散材について現状と今後の課題と可能性を解説する。
- どの部分に断熱材、熱拡散材が使われるか?
- 特許情報から見た技術トレンド
- 阿波製紙の断熱材、熱拡散材について
- 断熱材、熱拡散材の課題と今後の可能性について
第3部 熱膨張断熱ゴムの特徴と自動車用リチウムイオン電池の熱暴走、発火抑制への応用
(2023年1月31日 14:45〜16:15)
LIBは、可燃性の有機溶剤を使用しているため過充電やショートによる発熱で電解質が揮発すると高熱 (熱暴走が発生) ショートによる火花で引火する危険性が高まる。さらに、強い衝撃が加わることで電池ケースの破損が発生し、 漏れた有機溶剤が発火を起こしている。 LIBの発火事故については自動車メーカ各社では、衝撃対策を含めた各種の対応が既にとられている。
本講では国産のEVに搭載されているLIBの熱暴走発生時の対応 (抑制) として使用されている熱膨張断熱ゴムの内容、特性を含めた諸物性について述べる。さらに、熱膨張断熱ゴムの他使用例についても述べる。
- はじめに
- LIBの安全性向上ための熱膨張断熱ゴムの役割り
- 熱膨張断熱ゴムとは
- 熱膨張断熱ゴムの膨張特性
- 膨張率
- 膨張時の反力
- 熱伝導性
- 熱膨張断熱ゴムのゴム材質について
- 耐電解液性
- 難燃性
- その他の使用例
複数名同時受講割引について
- 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 50,000円(税別) / 55,000円(税込) で受講いただけます。
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アカデミック割引
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