研究開発テーマの評価と中止/撤退基準の作り方、運用方法

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第1部 R&Dテーマの選定と評価および中止/撤退基準、運用方法

(2023年1月23日 10:30〜12:00)

 R&Dテーマをどのように評価して進めていくかは、とても難しい課題であるが、難しくしている原因の1つにR&Dテーマの選定作業をしっかり行っていないことが挙げられる。R&Dテーマ選定は評価基準に沿って選定することが重要であり、今回は5つのポイントを挙げる。次に実際にR&Dテーマを進めるあたり、プロジェクト (PJ) 形式で進めることの重要性を示す。そして、R&Dの進捗状況についても評価基準に沿って評価し、基準に達しない場合は、中止/撤退の判断を行う。  本稿では、R&Dテーマの選定基準やPJのメンバーの選定から運営方法等を説明すると同時に、PJの中止および撤退について、その基準や考え方について解説する。

  1. 研究開発 (R&D) とは
  2. R&Dの宿命
  3. 企業・組織の宿命
  4. R&Dテーマの選定方法
  5. R&Dテーマの選定基準
  6. R&D目的の明確化
  7. R&D途中の結果について
  8. R&D遂行プロジェクト (PJ) の運営方法
  9. PJリーダーの選定と育成
  10. PJメンバーの選定と育成
  11. PJ運営での経営層の役割
  12. R&Dテーマの進捗評価
  13. R&Dテーマの中止について
  14. R&Dテーマの中止の時期と基準
  15. R&Dテーマの撤退について
  16. R&Dテーマの撤退の時期と基準
  17. 撤退後の経営層の役割
  18. 撤退後の企業の考え方
  19. まとめ

第2部 新規研究開発テーマの評価と中止/撤退基準の設定及びその運用

(2023年1月23日 13:00〜14:30)

 企業における研究開発活動は、「自然科学の知見に基づいた技術革新を図り“潜在する社会的要請 (Hidden Needs) ”に応じる営み」であるとともに、大きな投資の一つであり永続的な企業発展の根源を成すものです。しかし、中長期に渡る研究開発活動が、必ずしもGoalへと辿りつけるとは限りません。また、テーマの管理における評価基準の設定は出来ても、その運用には明確な指針がないというのが、拙の経験です。  そこで、テーマの中止/撤退を行った理由、経験をご紹介することで、皆様の今後のテーマ管理のご参考になればと思います。

  1. 企業における研究開発活動とは
  2. 背景 (会社紹介&自己紹介)
  3. 技術管理 (MoT)
  4. 研究管理に於けるステージゲート法
  5. ステージゲートに於けるテーマのGO/Kill基準
  6. 研究開発テーマ改廃の実例
  7. まとめ

第3部 日本航空電子工業におけるR&Dテーマの評価、中止/撤退基準と運用方法

(2023年1月23日 14:45〜16:15)

 企業における研究成果のひとつの技術とは、「競合に真似されにくく、顧客に何らかの利益をもたらすもの」、「複数の市場への展開を可能にするもの」であろう。一方で、技術の醸成段階では、スケールの大きな成果を意識しすぎるがあまり、「直近ビジネスにすぐに役立つものが少ない」、「技術構築に莫大な費用と時間を要する」などと思われることがしばしばである。講演者は、これらのミスマッチはテーマ設定段階での失敗により、技術内容が社会や市場が求めるものから離れていくことによるものと考えている。  講演では主にニッチ市場開拓という分野に限定するが、成果ではなくストーリー性を意識するテーマ設定方法について述べる。

  1. 将来予測のストーリー構築に向けた社会トレンドや産業トレンドの理解
    1. 情報収集と共有
    2. 将来予測の前に必要となる心構え
    3. 歴史の解釈 (時代の流れとその時々でのトレンドの解釈)
    4. 仮説思考 (世界感) の醸成
  2. ニッチ市場開拓を目指した研究開発の分類とテーマ設定方法
    1. 事業性調査研究開発
    2. 事業化企画研究開発
    3. 事業部連携研究開発
    4. モノづくり技術研究開発
  3. ストーリーを育む組織づくり
    1. イキガイの理解
    2. イノベーションの本質の理解
    3. 風土 (人材・マインド) づくり

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