第一原理計算 入門

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高速化・高容量化した高性能計算機を用いて効率的に新規材料や代替材料の探索を行おうという取り組みが活発化しつつある。
本セミナーでは、その一手法である第一原理計算の計算手法や実務に用いる際の要点、材料探索等に本格的に導入する際の要点、スーパーコンピュータなど関連技術動向等を解説いたします。

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プログラム

第一原理計算は、量子力学に基づいた原子、分子レベルの挙動を高い精度で再現できるツールとして、近年導入を検討される企業が増えてきている。2000年以降それらのソフトウェアのパッケージ化が進み、有償無償の多くのものが入手可能になっているが、それぞれの違いが分からないまま使われている事例を見かける。ユーザーフレンドリなGUIも開発が進み、マウスだけの操作でもかなりのことが出来るようになってきてものもあるが、それゆえに中身を詳しく知らなくても結果が出てくるため、かえってその結果の正しさを判断する力がないと間違った結果を信じてしまう可能性もある。  本セミナーでは、正しく使用するために、実際に使うための準備や手順、それを正しく使うための知識などについて、実際に行う内容を中心に説明する。第一原理計算は、物質開発、材料開発を進めるための一つのツールであるが、これ以外の計算科学的手法も含めて導入することで、従来の開発方法に新しい視点や情報をもたらし、物質設計、材料設計というより積極的な考えの下に進めるという研究開発の転換をもたらす。このような物質・材料開発におけるDXについても紹介する。

  1. 物質科学・材料科学におけるシミュレーション
    1. 物質科学・材料科学におけるシミュレーションの種類
    2. 第一原理計算の概要
    3. いくつかの応用事例
    4. 研究開発のDXは日本が生き残るための必須事項
  2. 密度汎関数理論に基づいた第一原理計算
    1. 簡単な理論的背景
    2. 計算手法の種類と特徴
      - 一つの方法で全てのことが出来るのではない -
    3. 実際の第一原理計算ソフトウェアとはどういうものか
      - ソースコードから入手方法まで -
    4. 具体的計算の手順
      - 入力ファイルから出力ファイルの中身について
    5. 第一原理計算実施の注意点
      - “ちゃんと”計算しないと意味がない -
  3. 第一原理計算を実施する環境整備
    - ソフトウェア、PCクラスタからスパコンまで -
    1. どんな計算機を用意すべきか
      - スパコンを使えば何でも出来るのではない -
    2. 現在の計算機の動向
    3. 外部計算機の利用の仕方
    4. 第一原理計算ソフトウェアのインストール
    5. 実際に導入する場合のアドバイス
  4. 研究開発のDX
    1. 第一原理計算は社内の研究に必要か?
    2. どんなソフトウェアを選ぶべきか?
      - 有名ソフトが必ずしも良いのではない -
    3. 誰がやるのか? どうやって学べばよいのか?
    4. アカデミアと共同研究をする時のポイント
    5. 計算科学の導入で何が変わるのか?
    6. 実りある成果を得るために。
      - 餅屋は餅屋に任せつつ、修行もする? -

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