第1部 電場印加触媒反応を利用した低温域でのアンモニア合成技術とそのメカニズム
(2023年1月18日 10:30〜12:00)
再生可能エネルギー利用の時代に於いては、水素源としてのアンモニアを再エネから自在に合成することがエネルギー利用形態の一つとして期待される。我々は、200度台という低い温度で、ほしいときにほしいだけアンモニアを合成しうる新たな固体触媒プロセスを創出してきた。本講演では再エネからのアンモニア合成のバックグラウンド、オンデマンドでのアンモニア合成の詳細や反応メカニズムなどについて紹介する。
- 再生可能エネルギー時代を迎えて
- 再生可能エネルギーからのアンモニア合成
- 電場印加による触媒反応とは? なぜ低温で反応が進むのか?
- 表面でのプロトニクス
- 電場を印加した系におけるアンモニアのオンデマンド合成
- ルテニウム系触媒を用いたケースの詳細
- 鉄系触媒を用いたケースの詳細
- その他の触媒を用いたケースの詳細
- 反応メカニズムの解析
- 表面プロトニクスの測定と解析
- 計算科学による支援と予測
- プロセスとしてみたときの効率
- アンモニア分解への応用展開
- 今後の展開
- まとめ
第2部 水素化リチウムを利用した常圧でのアンモニア合成法
(2023年1月18日 13:00〜14:30)
アンモニアは近年エネルギーキャリアとして注目されている物質であるが、既存の合成法は大規模集中型の技術として最適化されたハーバーボッシュプロセスであり、偏在する再生可能エネルギーへの対応は困難である。そこで、低圧で制御可能で、且つ高効率な小型分散型アンモニア合成法が求められている。我々のグループでは、リチウムの有する窒素解離能を利用し、多段階の化学反応によってアンモニアを合成するケミカルルーピングプロセスの研究を進めている。この方法を用いることにより、常圧でのアンモニア合成が可能であることが実験的に示されている。講演では、研究開発の経緯、これまでの研究成果等を中心に紹介する。
- 研究背景
- 窒化物合成における課題
- 関連する先行研究
- Li化合物を用いた窒化物合成技術への着想とその詳細
- 研究紹介
- Li – 14族元素を用いた窒素解離及びアンモニア合成
- LiHを用いたケミカルルーピングアンモニア合成
- その他関連研究
- Li合金を触媒として用いたアンモニア合成
- 総括、今後の展望
第3部 窒化鉄と炭酸水による低環境負荷なアンモニア合成技術
(2023年1月18日 14:45〜16:15)
窒化鉄を原料とし、炭酸水を利用することで、常温・常圧で手軽にアンモニアが合成できる。鉄は安価で普遍的な元素であり、鉄に窒素を化合させた窒化鉄は社会的にも活用が進められている。以前よりスクラップ鉄を利用して水を水素源とする水素 (H2) 生成の研究を行ってきたが、温室効果ガスとして削減が求められている二酸化炭素を加えると常温・常圧で反応が進行し、二酸化炭素は炭酸塩として固定化できることを報告してきた。
本講演はその関連研究として、二酸化炭素固定化という側面にも着目しつつ、アンモニア生成について説明する。
- 水素とアンモニアの関係
- 水素生成反応の基本
- 鉄と鉄鋼
- スクラップ鉄需給
- 鉄の酸化還元
- 二酸化炭素のはたらき
- 窒化鉄の種類
- アンモニア生成反応機構
- 実験の詳細
- 水素/アンモニア比
- 反応温度依存性
- 反応の活性化エネルギー
- 二酸化炭素固定化生成物
- 反応促進手段
- 課題と展望
- まとめ
複数名同時受講割引について
- 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 50,000円(税別) / 55,000円(税込) で受講いただけます。
- 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 60,500円(税込)
- 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
- 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)
- 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
- 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
- 他の割引は併用できません。
アカデミック割引
- 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)
日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。
- 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
- 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
- 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
- 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
- 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
- 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。
ライブ配信セミナーについて
- 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
- お申し込み前に、 視聴環境 と テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
- 開催日前に、接続先URL、ミーティングID、パスワードを別途ご連絡いたします。
- セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
- ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
- タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
- ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
- 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
- Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。