本セミナーでは、iPhoneの顔認証システムをはじめ、LiDAR、OCT、原子時計、光無線給電、光配線 (データ通信) 、レーザマウス、3D顔認証センシング、イメージセンサなど、これからの発展と市場拡大が期待されるVCSELについて取り上げ、本分野での技術開発に取り組む上で欠かせない基礎事項、現状の課題、性能改善方針、応用製品例などを解説いたします。
面発光レーザは優れた特徴を持つ光源として実用されており、すでに多くのシステムに利用されているが、さらに次のイノベーションの鍵としても期待されている。 面発光レーザは東京工業大学の伊賀名誉教授により発案された、日本発のデバイスである。半導体レーザの1種で、半導体基板表面から光出射する特徴をもつ。このほかにも、超小型、超低電力、2次元アレイ、広い波長可変性、など、優れた特性を有する。これらの特徴により、短距離データ通信から、レーザマウス、3D顔認証などのセンシング、レーザプリンタ、レーザプロジェクタなどのイメージング、さらに、超小型原子時計、OCT、レーザレーダ (LiDAR) 、加熱・加工応用などの多様な新領域の創出・応用が進められている。 このセミナーでは、面発光レーザ (VCSEL) の基本原理と特性・特徴を解説するとともに、多様な応用や今後期待される新領域における、面発光レーザの利点と研究開発課題を解説する。