癒着防止材のスクリーニングと有効性評価

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プログラム

第1部 モデル動物を用いた癒着防止材のスクリーニング評価

(2022年11月22日 11:00〜12:00)

 腹腔内癒着は手術操作などの外科的処置で損傷した組織が修復する過程で発生し、癒着の発生を抑えるため癒着防止材が使用されている。弊社は、前臨床試験の受託研究機関として、医薬品・医療機器・再生医療製品の安全性、薬効 (有効性) 試験を行っており、癒着防止材の有効性評価も実施している。本講演では、ラットを用いたモデルを中心に癒着防止材のスクリーニング試験方法を紹介する。

  1. 受託研究機関における癒着防止材の評価
  2. 当社で実施ししている腹腔内癒着モデルの紹介
    • 盲腸擦過癒着モデル
    • 盲腸-腹壁癒着モデル
    • 子宮癒着モデル
    • 肝臓癒着モデル
    • その他のモデル

第2部 産科婦人科手術における各種癒着防止材の選択と使用法

(2022年11月22日 12:45〜14:15)

 産科婦人科領域においては患者の背景が若年から高齢者まで多岐にわたる。婦人科良性疾患の手術では妊孕性温存の観点から術後の負担が軽減される低侵襲手術が導入されている。その一方で、子宮がんや卵巣がん等の悪性腫瘍においては根治性を重視した拡大手術が行われている。また、産科の帝王切開術は反復して行うこともあることから、産科婦人科領域においても術後の癒着防止は必要不可欠となる。  今回、当講座における産科婦人科領域の良性や悪性の主要な疾患に対する手術手技を供覧し紹介するとともに、各疾患に対する手術療法の考え方、術後の癒着の弊害と癒着防止の必要性、また、それらの使用における手技と工夫を供覧する。併せて、癒着防止剤の選択と使用法ならびに今後の課題についても解説したい。

  1. 産科婦人科領域における疾患の特殊性
  2. 産科婦人科領域における手術と考え方
  3. 基本的な手術術式
    • 良性疾患
    • 悪性疾患
  4. 癒着防止剤の使用法
    • 剤形による使い分け
  5. 産科婦人科領域における防止剤と今後の課題
    • 素材、形状、用途、合併症対策など

第3部 癒着性腸閉塞の予防対策と癒着防止剤の効果

(2022年11月22日 14:30〜16:00)

 開腹術後に発症する腸閉塞は、腹部膨満や腹痛、嘔吐といった症状のみならず、禁飲食や手術加療が必要であり、患者に大きな負担となる。今回、マウス実験モデルで得た、凝固線溶系と癒着のメカニズムについて解説しつつ、実臨床での腸閉塞のリスク因子を検討し、腸閉塞を軽減する取り組みについて解説する。

  1. 本邦における癒着性腸閉塞の現状
  2. 腹膜癒着の病態生理
    • 腹膜の解剖
    • マウスモデルを利用した凝固線溶系と癒着の関係
  3. 消化器外科領域において使用される癒着防止材
    • 癒着防止剤の選択と使用工夫
  4. 当科での癒着性腸閉塞の現状と予防のための対策
    • 手術内容や手術件数
    • 癒着性腸閉塞の発生状況

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