ケミカルリサイクル技術と再資源化

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第1部 多層フィルムを対象とした液相プラスチックリサイクル

(2022年11月22日 10:15〜11:45)

 水熱条件など水の液相を用いた多層フィルムのリサイクル手法の開発を進めている。この方法論によれば、プラスチックの種類に応じて、マテリアルリサイクルおよびケミカルリサイクルを可能とする条件設定が可能となり、それらを両立させることもできる (ハイブリッドリサイクルと呼称) 。この技術に関する基盤情報はプラスチックそれぞれの液相条件での反応性である。また、液相プロセスによるプラスチック連続処理にはどのような形態が適しているのかを検討・実証する必要がある。それら基盤情報と連続プロセス開発に関する話題を提供する予定である。  本セミナーでは、水の状態図を理解し、蒸気圧、イオン積、誘電率、臨界点という言葉を踏まえ、水の液相条件を理解した上で、プラスチックの分解性と条件との関係を理解する。さらに、多層フィルムを対象とした回分式装置と連続装置を用いた液相プラスチックリサイクルの成果を紹介する。

  1. 液相反応
    1. 水の状態図:蒸気圧、イオン積、誘電率、臨界点
    2. 液相反応の基礎
      1. イオン反応
      2. ラジカル反応
  2. プラスチックの反応性1:付加重合系
    1. ポリオレフィン
    2. 塩化ビニル
  3. プラスチックの反応性2:脱水縮合系
    1. ポリエステル
    2. ポリアミド
  4. 混合物の反応:プラスチックの反応性の観点から
  5. 連続プロセス
    1. スラリープロセス
    2. 押出機プロセス
  6. まとめ

第2部 PETボトルの重合/解重合反応と難リサイクル品の再資源化

(2022年11月22日 13:00〜14:40)

 現状、回収されたペットボトルが再びペットボトルにリサイクルされる割合は約15%とまだ低く、この割合を向上させペットボトルの水平リサイクルを実現させることが社会的に求められている。そのような中で当社独自のケミカルリサイクル技術は、一般的リサイクルが難しいとされるペットボトルでも、石油同等の品質に戻し、何度でもリサイクルすることが可能である。このペットボトルの完全循環を実現することができる当社の独自技術について、説明する。

  1. 当社独自のケミカルリサイクル技術BRING Technology ™ 開発の経緯
    1. 株式会社ペットリバース設立の経緯とその後
    2. 株式会社ペットリファインテクノロジー設立の経緯
  2. BRING Technology ™ の技術的特徴
    1. 不純物除去
  3. BRING Technology ™ の限界と可能性
    1. 不純物除去工程
    2. ポリエチレンテレフタレートの他アプリケーションへの展開
  4. 水平リサイクル実現のための課題
    1. ボトル用途と繊維やその他用途との対立
    2. リサイクルを繰り返した際にボトルに堆積する不純物への対応
  5. 今後のBRING Technology ™ の展開

第3部 難分解性プラスチックの分解/解重合反応と再資源化

(2022年11月22日 14:50〜16:30)

 本講演では、安定なポリマー材料、難分解性樹脂の分解、解重合に関して、最近の研究動向を取り上げることによって概観する。とくに (スーパー) エンジニアリングプラスチックのケミカルリサイクル、熱硬化性樹脂の研究例を中心に取り扱う。

  1. 難分解性樹脂について
  2. プラスチックのケミカルリサイクルに関して
  3. 安定なエンジニアリングプラスチックのケミカルリサイクル
  4. スーパーエンジニアリングプラスチックのケミカルリサイクル
  5. 熱硬化性樹脂のケミカルリサイクルに関する動向
  6. 分解性部位を有するポリマーの研究動向
  7. 発表者の研究紹介
  8. おわりに

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