CAEを活用した樹脂部品開発、自動車会社での先進的活用

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1990年代後半、自動車開発は試作を廃止しデジタル開発へと変革しました。従来の成形性評価のための流動解析に加えて、強度剛性や建付け、耐熱性などの樹脂製品評価もデジタル化されました。同時に、短期間で効率よく、かつ確実な信頼性の解析手法が必要となりました。  実際に各種の解析手法開発、さらに関係会社も含めて数十社に及ぶデジタル開発の仕組みを構築した筆者自らの講演です。プラスチックという物質や加工の原理原則を理解することで、やり直しを抑止し工数最小での開発が可能となります。CAEに関連する樹脂の原理原則を詳細に丁寧に説明します。さらに、カーボンニュートラルに向かう潮流の中でのプラスチックや関連する最新技術まで説明します。  樹脂CAEに30年以上従事した講師が、これらの基礎や原理原則を豊富な事例とともに解説します。さらに、最新の社会環境と技術情報を加味することで、不良レスで生産性の高い、脱炭素にも貢献する樹脂部品開発の潮流を感じ取れるセミナーです。モノづくりの普遍解ともいえるトヨタ生産方式の視点でのCAE活用は、この講師ならではのオリジナル解説です。これからCAEに取り組む方から実務者の方、さらにはマネジャーの方まで、未来を先読みした業務にも役立つセミナーです。

  1. プラスチックの基礎
    • 樹脂の特性を金属や無機物と比較して理解します。その上で、流動解析の基礎ともなる樹脂の物性挙動を理解します。
      1. プラスチックの物質としての原理原則
      2. 樹脂加工の際の熱解析の基礎
      3. 成形加工法の整理 熱可塑/熱硬化/複合材料
      4. CAEのための物性
  2. CAEのマネジメント
    • とかく手法論に偏りがちなCAEを技術とマネジメントの視点で解説します。
      1. CAE活用の概要
      2. モノづくり視点、製品評価視点
      3. 失敗しない活用のポイント
        1. 目的の明確化
        2. 妥協点の事前設定
        3. 信頼性の確認
  3. ものづくりのためのCAE
    • 樹脂の種別により加工の原理が異なるため、それぞれのCAE手法も異なることを体系的に整理します。
      1. 熱可塑樹脂
      2. 熱硬化樹脂
      3. 複合材料
      4. トヨタ生産方式とCAE
  4. 製品評価のためのCAE
    • 評価目的の特性値により活用すべき手法が異なることを理解しましょう。
      1. 成形品欠陥
      2. 製品の物理特性 強度・剛性・耐衝撃性・熱変形
  5. 実測検証方法
    • 現実に即した活用のためには、精度検証、活用可能範囲の理解が欠かせません。
      自動車メーカでCAE適用拡大に従事した経験を元に具体的に解説します。
      1. 検証例
      2. 成形加工中の物性値の検証
  6. カーボンニュートラルとCAE活用
    • レジ袋の有料化が象徴するように樹脂活用が大きな転換期になっています。
      時代を先読みする戦略を考えます。
      1. ケミカル材料メーカの取組み
      2. 最新計測・IT技術紹介

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