エレクトロニクス製品における放熱対策部材TIMの選定・活用のポイント

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本セミナーでは、熱設計に必要な伝熱の基礎から、部品、基板、筺体に至る熱設計手順やノウハウを幅広く解説いたします。

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プログラム

電子機器の小型化が進み、従来のヒートシンクやファンを使った冷却が困難になり、基板や筐体を放熱器として使用する「筐体伝導冷却」が主流になっています。またCPUやパワーデバイスの高性能/高出力化により、特定のデバイスへの「発熱集中」対策が必須になっています。これらの熱対策に共通して必要なものが、TIM (Thermal Interface Material) やヒートスプレッダといった放熱材料です。  最近では多種多様な放熱材料が販売されており、適切な材料の選定が重要ですが、放熱特性だけでなく、製造組み立て、経年変化、品質管理、保管など総合的な判断が不可欠でスキルが必要です。本講ではTIMを中心にこれら放熱材料の使用方法について詳しく解説します。

  1. 最近の冷却技術と熱による不具合
    1. 5GやCASEがもたらす熱問題
    2. 機器自由空間比率と冷却方式の選定
    3. ECUに見る熱問題の現状
    4. 熱による不具合 (熱暴走、劣化、熱疲労、低温やけど)
  2. 熱対策に必要な伝熱知識
    1. 熱の用語と意味
    2. ミクロに見た熱移動とマクロに見た熱移動
    3. 放熱を支配する4つの式
    4. 機器の放熱経路と熱対策
  3. TIMの種類と使用方法
    1. TIMの種類と特長
    2. 筐体放熱2つの方法
    3. 熱伝導率と熱抵抗
    4. TIMに発生する様々な問題 (ポンプアウト/オイルブリード/硬化/加水分解)
  4. スマホ・PCにおけるTIMの活用
    1. iPhone13に見るGSとTIMの組み合わせ
    2. GSの厚みで表面の温度分布を制御
    3. ギャップフィラーとPCM
    4. 蓄熱材
  5. 5G基地局におけるTIMの活用
    1. 4GLTEと5Gの違い
    2. TIMとヒートシンク
  6. ゲーム機で使うTIMと相変化デバイス
    1. ギャップフィラーの使い方 PS5とXBOX
    2. CPUの定番TIMはPCMに
    3. 液体金属グリースのメリットデメリット
  7. 車載用インバータ・ECUに見るTIMの活用
    1. プリウスのインバータの歴史
    2. インバータは直冷式が主体
    3. デンソーの両面冷却
    4. ECUのゲル
  8. EVバッテリ・充電器におけるTIMの活用
    1. EVバッテリの定番はギャップフィラー
    2. テスラに見るスネークチューブ
    3. 充電器の熱問題

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