異分野研究員との連携によるイノベーション創出とその仕組み作り

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プログラム

第1部 オープンイノベーションによる価値創造とその仕組み、風土作り

(2022年11月7日 10:00〜11:30)

 キユーピーは「おいしさ、やさしさ、ユニークさをもって世界の食と健康に貢献するグループをめざす」ことを掲げている。そして、2030ビジョンを策定し、未来の食生活を創造し、子どもたちの笑顔が絶えない将来を実現していくと公表している。そこで、これまで培った技術をビジネスに変え、お客様や社会に貢献する取り組みを進めてきた。しかしながら、急激なスピードで、ダイナミックな環境変化が起きる中、これまでのやり方では、この変化に対応できないと考えた。そこで、同業他社や異業種との協働、また大学や研究機関との包括連携を進め、ハイブリッドなプラットフォームを構築することで対応に努めた。その結果、ヒトの健康、地球の健康に貢献できる、社会課題解決型のビジネス創出を実現できた。

  1. コーポレートメッセージとキユーピーグループ2030ビジョン
  2. 社会の変化に向き合い、技術で市場を創造
  3. 技術で未来を創造
    1. プラントベース事業の展開
    2. 未病改善事業の創出
  4. 転換と価値創出に向けた仕組みや風土づくり
    1. イノベーションを起こす取組みと 共創型オープンイノベーション
  5. R&Dにおける知財戦略の重要性
    1. 知財ランドスケープによる経営貢献

第2部 異なる技術の組み合わせによるイノベーション の創出と事業部の枠を越えた連携の仕方

(2022年11月7日 12:15〜13:45)

 これは、研究開発の推進ではなく、イノベーションを創出するための新しいR&D組織・体制を提案するお話です。異分野の融合がイノベーションを生み出すことは多方面でいわれているところであり実績も上がっています。その一つが異業種企業技術の繋がりであるオープンイノベーションといえます。こうした異なる技術を組み合わせることの有効性は社外との繋がりだけでなく、社内の異なる技術組み合わせでも考えられることです。しかし、それが今一つうまく機能しないのはなぜでしょうか。  本講演では、イノベーションを創出するために社内の異なる技術を融合させるための新たなR&D組織の役割と機能について、現実的な組織上の課題をクリアするための方策も含めてお話いたします。

  1. 異なる技術の組み合わせによるイノベーションの創出
    1. オープンイノベーションといわれる異分野技術の融合
    2. オープンイノベーションの長所と課題
  2. 社外連携以上に難しい社内連携
    1. 事業部間の牽制
    2. ロケーションの問題
    3. 社内連携機能の必要性
  3. 組織横断プロジェクトの課題
    1. 組織横断プロジェクトとは
    2. 兼務の難しさ (二人のボス)
    3. 精鋭を集めてもうまくいかない理由 (専門家の罠)
  4. 横串機能としての技術事業化組織
    1. 技術事業化組織の役割
    2. 技術の棚卸
    3. 技術の組み合わせ
    4. 技術事業化組織に必要な人材

第3部 イノベーション創出 多様性を活かす仕組みとスキル開発

(2022年11月7日 14:00〜15:30)

 競争が激化しニーズが目まぐるしく変化する環境において、企業では、積極的に多様な人材を受け入れ、時代に合った能力を確保する動きが加速している。同質な能力よりも多様な能力が武器になり、異なる視点の発想の融合からイノベーション創出を目指す。しかし、多様性 (異分野研究員) は、しばしば互いを理解することなく、摩擦やあつれきを生む。多様性を効果的に活用できるよう、企業には、組織の仕組みや個人のスキル開発が必要となる。  本セミナーでは、具体事例を交えながら、仕組み・スキル開発の内容、およびそれらを運用する際の注意点を紹介する。

  1. 多様性の理解
    1. 定義
    2. メリットとデメリット
  2. 多様性を活かす仕組み
    1. 全体像
    2. 対社内
    3. 対社外
  3. 多様性を活かすスキル開発
    1. 研究員の癖
    2. スキルマップ
    3. コミュニケーション力
      • 理解する力
      • 伝える力
    4. 信頼
  4. 運用の注意点
  5. 持続的成長に向けた課題
    1. 変革できる人物像
    2. 環境変化と必要な人材

第4部 会社合併に伴う研究組織の効果的な統合、 統合後の研究員のイノベーション創出の仕掛け

(2022年11月7日 15:45〜17:15)

 演者は前職で三度の会社合併と一度の部門の売却を経験した。いずれも研究組織の変更や研究員の異動、研究テーマの変更や家族の引っ越しを伴った。世の中の昨今の転職サイトの充実に伴い退社する研究員も予想された。優秀な研究員の離脱を防ぎ同時にイノベーションの創出を可能にするために実施した打ち手と効果について私見も交えお話ししたい。

  1. 統合発表前の内々での準備、インサイダー情報としての配慮
  2. 統合発表後の研究員へのフォロー、1 on 1の実施、オフ会他
  3. 研究組織の構築、社内コンセンサス
  4. 研究員の意識調査実施と分析
  5. 研究棟の建設
  6. 新組織、新研究棟での活動開始
  7. 研究テーマの変更、離脱者の心理、理由、承認欲求
  8. イノベーション創出の開始
  9. 部門長として今思うこと

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